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「驚いた胸がやっと落ち着いた」…戒厳解除、日常に戻った韓国の市民たち

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

非常戒厳令が解除された4日午前8時、大田(テジョン)駅待合室で列車に乗るために待機している利用客。シン・ジノ記者

「夜通し一眠りもできず、なんとか家を出てきました。2カ月前に(ソウル)大学病院に予約を入れたのにキャンセルになるのではないか、どれほど心配したことか…」。4日午前8時、大田(テジョン)駅で会ったクさん(47)はKTXの列車が遅延あるいは運休にならないか心配して出発時刻よりも1時間も早く家を出たという。前日3日夜、突然の戒厳宣言のニュースを聞いて家族とテレビを見守ったというクさんは「どれほど幸いなことか」と言って安堵した。

3日夜から4日未明にかけて「戒厳宣言・解除事態」を体験した市民は驚いた胸を撫で下ろしていち早く日常に復帰した。全国の主要駅や地下鉄駅には普段のように出勤する市民が忙しく行き来していた。列車を待つ市民は待合室でテレビや携帯電話で戒厳関連のニュースを見守った。鉄道労組が5日からストライキを予告しているが、多くの列車は遅延なく正常に到着・出発した。

◇市民「日常に復帰する国民はすごい」


大田駅でソウル行きKTXを待っていたキム・ユギョンさん(54)は「ソウルに出張に行く。夜中どうなるのだろうと思ってニュースを見ていたが、ご飯も食べれずに急いで出てきた」とし「夜中に一度大騷ぎが起きたのにいつそうだったのかというように日常に復帰する様子を見て、市民意識がすごいと思った」と話した。

釜山(プサン)から初発のKTXに乗って大田に到着した乗客は「夜明けに家を出て戒厳令が解除されたというニュースを聞いたが、また何か起きるのではないかと思って携帯電話でずっとニュースを見ていた」とし「いま私たちが本当に2024年を生きているのか信じられない」と言った。

ソウルに出張に行くという30代会社員は「朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾を体験して同じ事態が繰り返されないように願ったが、これ以上は難しいようだ」とし「寒い冬、再びろうそくを持たなければならないかもしれない」と予想した。

◇公職者も正常出勤…庁舎閉鎖解除

これに先立ち、午前7時30分ごろ官公庁や事務室が集まっている大田都市鉄道1号線市庁駅でも公務員や会社員が慌ただしく通勤していた。特に0時ごろに室・局長級幹部公務員を緊急招集した大田市も平常通り職員が出勤して日常を取り戻した。夜中に大田市庁をはじめとする全国自治団体庁舎は行政安全部の指針に従い一時的に閉鎖された後、戒厳が解除されて開庁した。

大田市のある公務員は「ニュースを見ても信じられなかった。自分の両目を疑い、テレビのチャンネルをあちこち変えて何度も確認した」とし「映画やドラマだけで見た戒厳というものを直接体験してみて、本当に怖くて当惑した」と伝えた。大田駅の状況を取材するために移動した大田都市鉄道1号線(板岩方面)の中では、多くの市民が手に携帯電話を持ってニュース速報を検索していた。だが、夜中に戒厳宣言と解除事態があったのかと思うほど落ち着いた雰囲気だった。

◇市民「テレビ・映画だけで見た戒厳、信じられない」

20代前半と見られる男性は「軍服務を終えて転役してそれほど経っていない。言葉だけで聞いていた戒厳を直接経験するなんて信じられない」とし「いま軍にいる新兵はどんな気持ちか心配だ」と話した。

一方、李荘雨(イ・ジャンウ)大田市長は4日午前に声明を出して「市民の皆さんは心配を解いて日常に戻り、正常に生業に従事してほしい」とし「すべての公職者は市民の不便がないように動揺することなく業務に専念してほしい」と呼びかけた。



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