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「トランプ面談不発」帰国の途に就いた石破首相…「トランプ人脈」構築へ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の石破茂首相

米国のドナルド・トランプ次期大統領との面談が不発に終わり、石破茂首相は「トランプ人脈」構築を急いでいると日本経済新聞が20日、報じた。

当初、石破首相は安倍晋三元首相のようにトランプ政権スタート前の会談を通して「信頼関係の構築」を推進してきた。南米日程を終えて帰国の途中にトランプ氏の自宅があるフロリダ州を直接訪れて会うという計画だった。だが、政権発足に合わせて閣僚人選の真っ最中であるトランプ氏側との日程調整に失敗して面談が実現せず、「次善策」として人脈構築に出たという分析だ。

◇米国に向かう首相補佐官


石破首相が「代案」として選択したのは長島昭久首相補佐官(国家安全保障担当、62)の派遣だ。長島氏は20日から24日まで米国を訪問して直接トランプキャンプの安保チームと接触する予定だ。神奈川県出身の長島氏は防衛副大臣などを務めた人物で代表的な「防衛通」に挙げられる。安全保障分野の専門家である石破首相が米国との核共有をはじめ、米日地位協定改正などを主張してきたことから、長島氏の歩みに関心が集まっている。

日経は長島氏が訪米期間中に次期ホワイトハウス国家安全保障補佐官に指名されたマイク・ウォルツ下院議員に会う可能性があると伝えた。ウォルツ氏と早期面談を通じて米日安全保障問題や在日米軍駐留費などに対する事前協議が行われるかもしれないという意味だ。ウォルツ氏は米日財団の「リーダーシップ・プログラム」でフェローを務めるなど日本とも縁があるという。

共同通信は長島氏急派を巡り、首相補佐官の派遣を通じて早期首脳会談を模索するという解釈を出した。トランプ氏との早期会談に失敗し、日本メディアの間では石破首相が「政治的打撃」を受けることになったという評価まで出ていることから、長島氏を通じて来年1月トランプ政権発足後の早い時期に米日首脳会談を推進するという分析だ。

石破首相は帰国前の記者会見で、トランプ政権の発足について「対立すると考えるのではなく、トランプ次期政権がどのような政策を前面に出すのかしっかりと分析して共に協力できる関係構築に努力する」と明らかにしていた。

◇「トランプ人脈」総動員

一方、日経は外務省が国務長官に指名されたマルコ・ルビオ上院議員に期待をかけていると伝えた。アジア通に分類されるルビオ氏は対中強硬派で2014年米国上院外交委員会東アジア太平洋担当として訪日当時、安倍元首相を表敬訪問するなど「安倍ライン」と関係が深いという指摘だ。米日同盟を重視するルビオ氏が尖閣諸島(中国名・釣魚島)を巡る中国との領土紛争に対しても日本側に立つ発言を繰り返してきたことにも意味を付与した。

石破政権が注目するもう一つのトランプラインにはウィリアム・ハガティ上院議員だ。2017年から約2年間駐日大使を務めたハガティ氏は投資会社創業者出身だ。過去、トランプキャンプの選挙対策本部で幹部として活動した後、トランプ第1次政府の長官級幹部人選などにも参加したと言われている人物だ。



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