英国のある科学者が公衆トイレで手を洗った後、ハンドドライヤーを使わないように助言した。ハンドドライヤー内部に潜むバクテリアのためだ。



１４日（現地時間）、英国メディア「デイリー・メール」は科学コンテンツを共有するティックトック（ＴｉｋＴｏｋ）アカウント「Ｄｅｖｏｎ　Ｓｃｉｅｎｃｅ」に科学者のルース・マクラーレン氏が投稿した動画を紹介した。


マクラーレン氏はシャーレを使って公衆トイレのハンドドライヤーから出る空気と実験室内部に浮遊している空気のバクテリアを比較した。

サンプルを採取してこれを培養した後、翌日状態を確認した。その結果、ハンドドライヤーのサンプルが入ったシャーレにはバクテリアやかびが白色・黄色・黒色などさまざまな斑点で出現した。一般の空気のサンプルが入ったシャーレには何もなかった。

この実験動画は１８日午後４時基準、ティックトックで再生回数４７０万回以上を記録した。

ハンドドライヤー内部を綿棒で拭き取りシャーレに移した後に培養した結果、ここでもバクテリアが検出された。

マクラーレン氏は「バクテリアはハンドドライヤー内部に存在する」としながら「そのため私はハンドドライヤーは使わないでペーパータオルを使うか自然乾燥するようにしている」とした。

ただし、マクラーレン氏は公衆トイレのペーパータオルからも少ない量だがバクテリアが検出されると「手を乾かすことができる新しい方法を探さなければならないようだ」と伝えた。

これに先立ち、２０１８年にはコネチカット大学とキニピアック大学の研究陣は公衆トイレのハンドドライヤーがトイレの空気中のバクテリアを吸い込んだ後、これを人々の手に噴射するかどうか調べる実験を行った。

研究陣はハンドドライヤーの熱風にシャーレを３０秒間当てたところ、最大２５４個のバクテリア群集が発生したことを確認した。

その後、空気中のバクテリアがハンドドライヤーを通過するのを遮断するために、ハンドドライヤーに高効率微粒子空気（ＨＥＰＡ）フィルターを取り付けた。研究陣は実験を繰り返した結果、シャーレに入っているバクテリア量が７５％減少したのを発見した。

研究陣は「ハンドドライヤーから噴射される多くのバクテリアが公衆トイレの空気から始まったという意味」と伝えた。