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「戦友の死体の下に隠れて生き延びた」…唯一の生存北朝鮮兵士と推定される人物の映像が公開

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

8日(現地時間)、ウクライナ文化情報省傘下の戦略疎通・情報セキュリティーセンター(SPRAVDI)が北朝鮮軍と推定される軍人が列に並んでロシアから補給品を受けているとして公開した映像。[写真 ウクライナSPRAVDIのX キャプチャー]

ロシアに派兵された北朝鮮軍がすでにクルスクでウクライナ軍と交戦し、先発隊のほとんどが全滅したという主張が出てきた中で、これを裏付ける生存北朝鮮兵士と推定される人物の映像が登場した。



先月31日(現地時間)、親ウクライナのテレグラムチャンネル「ExileNova」は「クルスクから警告」として2分7秒ほどの映像を公開した。


該当のチャンネルは「唯一の生存北朝鮮将兵がプーチン大統領に対する不満を吐露して同胞に家に留まるよう訴えた」と説明した。

映像には北朝鮮将兵と推定される男が頭と顔に包帯を厚く巻いて病床に横になっている姿が映っている。包帯は血や膿などで染まっている。

男が話す言葉をすべて正確に知ることは難しいが、北朝鮮の抑揚で自身が「クルスクの交戦で生き残った唯一の生存者」と話した。

男は「ロシア軍は私たちが防護施設だけにいる限り急襲されないし、戦線には絶対に参加しないとうそをついた」と口を開いた。

続いて「しかしロシア軍は私たちがクルスク交戦でとにかく攻撃戦に参加するように強要した」とし「ロシアは攻撃前に何の偵察もせず、私たちを守る武器も与えてくれなかった」と主張した。

また「ウクライナが攻撃を始めると…攻撃を実行して、私たち部隊員は40人いたが、友人のヒョクチョルとギョンファンを始め全員戦死した」と明らかにした。

男は「(戦友は)破片で頭が切断され、私は戦友の死体の下に隠れて生き残ることができた」とし「祖父から祖国解放戦争についての話を聞いたが、こうしたこととは知らなかった。実地で私たちが…私たちの戦友が一介の飼料として利用され、全員犠牲になった」と付け加えた。

あわせて「ウクライナ兵士は最新型武器で武装していて、強い(意欲)を持って…反面、ロシア軍はあまりにも多くの武器を失い、私たちのような兵士たちを攻撃戦の前に出している状態」とし「クルスクは本当にこの世の悪」と話した。

この映像は男が「自分の目で山のように積まれているロシア兵士の死体と破壊された防御陣地を見た」とし「プーチンはこの戦争で敗れるだろう」と話したところで終わる。

該当の映像の真偽については確認されなかった。

これに先立ち、リトアニア非政府組織(NGO)「ブルー・イエロー」のジョナス・オーマン代表は先月28日、現地メディアLRTに「25日にすでにクルクス州でウクライナ部隊と北朝鮮兵が含まれたロシア部隊との間で初の交戦が行われた」とし「私が知る限り、1人を除いて北朝鮮人を含む全員が死亡した」と主張していた。

ただし、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先月30日、KBS(韓国放送公社)を通じてこれに反論した。

ゼレンスキー大統領は「現在まで北朝鮮兵力は戦闘に参加していない。彼らは(クルスクで)戦闘に参加する準備をしている」とし、ウクライナ軍と北朝鮮軍が初の交戦を繰り広げ、北朝鮮軍に戦死者が出たというメディアの報道は事実ではないと線を引いた。



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