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ロシア、クルスク最前方に北朝鮮軍投入迫る…「あどけない顔の新兵ら」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのアストラが公開したロシアに派兵された北朝鮮軍と推定される軍人の姿。[テレグラム キャプチャー]

ロシアに派兵された北朝鮮軍が民間車両を利用して最前線に輸送されている状況をとらえたとウクライナ当局が27日に明らかにした。早ければ28日にも北朝鮮軍がロシア本土の激戦地であるクルスクに投入されるものとみている。戦場に移動中の北朝鮮軍は最精鋭特殊部隊ではなく10~20代の新兵である可能性も提起された。

◇米紙「10~20代のあどけない北朝鮮新兵最前方に輸送中」

米ウォール・ストリート・ジャーナルはこの日、北朝鮮軍がクルスク戦線に到着したと伝えた。ロシア南西部クルスクはウクライナ軍が8月6日に進入して一部領土を占領しロシア軍と交戦中の最前線地域だ。


メディアは公開された動画と米国当局者の発言などを引用し、クルスクに集結した北朝鮮軍が10~20代初めの新兵とみられるとも分析した。また、彼らの小柄な体格は北朝鮮全域に広がる栄養失調を見せるとも伝えた。続けて「あどけない顔の新参兵士らはこれまで北朝鮮国外に一度も出てたことのない可能性が大きく、古い在来式軍事装備を運用している」と伝えた。

韓国とウクライナ当局は北朝鮮が派兵した部隊が北朝鮮軍最精鋭特殊部隊の暴風軍団(11軍団)所属兵力など1万2000人と推定されると明らかにしていた。韓国、米国、ウクライナ当局の評価によると、今月約3000人の北朝鮮兵が先発隊としてロシアに到着し複数のロシア軍事訓練場でとらえられた。クルスクにはこのうちの一部が到着した状態だ。

米ハワイにあるシンクタンク、パシフィック・フォーラムのジェームズ・J・B・パク研究員は「北朝鮮は先に消耗可能な兵力を送って内外の反応を調べようと考えるだろう。その後に老練な兵士らが戦闘経験を積めるよう送り出すだろう」と分析した。現在クルスクに配備された北朝鮮軍が最精鋭兵力ではないかもしれないという意味だ。24日に韓国国防部の金竜顕(キム・ヨンヒョン)長官も国防委の国政監査でロシア派兵北朝鮮軍に対し「単純な弾除けの傭兵」と評価した。

◇モニタリングファイルに北朝鮮軍の輸送状況

これと関連し、この日ウクライナメディアのキーウ・インディペンデントは、ウクライナの軍事情報機関(HUR)が北朝鮮軍がクルスク州に移動中である動向を把握したと伝えた。

HURはこの日、クルスクにつながる高速道路で録音されたモニタリングファイルを公開したが、このファイルには民間ナンバーを付けたトラックが戦闘任務関連の書類を持たずにクルスクに入ったところを憲兵に制止され、これを解決しなければならないというロシア軍関係者らの対話が収録されていた。対話では「彼(運転手)がすでに状況を解決した。彼は北朝鮮人の移送を助けている」という報告内容が登場する。

HURはこれを根拠に「派兵された北朝鮮兵がクルスクのロシア部隊へ向かっている」と主張した。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアが27~28日に北朝鮮軍を戦闘地域に派遣するとの見方を示していた。キーウ・インディペンデントは「HURのモニタリング内容はゼレンスキー大統領の発表と一致する」と強調した。

ロシアが北朝鮮軍をウクライナ戦争最前線に輸送中である状況がとらえられた中で、国連安全保障理事会は北朝鮮軍のロシア派兵疑惑と関連し30日に会議を招集した。韓国政府も北大西洋条約機構(NATO)に政府代表団を派遣して米国の外交・国防当局と会議を開くなど国際社会と緊密に疎通している。31日の韓米外相・国防相会議では北朝鮮軍の違法派兵を糾弾するメッセージが出てくる可能性が大きい。

◇クルスク・東部戦線でロシア優勢

現在ロシアは兵力と兵站の優位を基盤に東部戦線とクルスクでウクライナ軍を撃退している。ロシア国防省は27日、クルスク方面でウクライナ軍が行った8回の攻撃を防ぎ、250人以上の兵力と米国製装甲車1台、迫撃砲1台を破壊したと発表した。

また、8月初めにウクライナ軍が国境を超え進入してから、クルスクだけでウクライナ軍2万7150人以上の兵力損失を負わせたと主張した。

東部戦線でも占領地を拡大している。ロシアはこの日、ドネツクのイズマイロフカ村を追加で占領した。ロイター通信はこの日、オープンソースデータを引用し、先月ロシア軍がウクライナ侵攻後最も速いスピードで東部戦線で前進していると伝えた。

ロシアはウクライナの兵站基地が位置し東部戦線最大の要衝地に選ばれるポクロフスク占領が迫っていると強調した。ウクライナがポクロフスクをロシアに奪われる場合、軍需物資調達に大きな打撃を受けることになる。

このように戦況が悪化するとウクライナは終戦に向け中国とブラジルの「6つの共通認識」など他国が提示した終戦案を自国の「ウクライナ平和公式」に統合する意志があるとして前向きな姿勢を示した。ゼレンスキー大統領は先月の国連総会で「6つの共通認識」を狙い「破壊的」と非難していた。



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