朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）は新義州（シンウィジュ）住民より先に、北（プク）新義州にある平安北道（ピョンアンブクト）人民委員会（道庁）を南（ナム）新義州に移す計画だ。

北朝鮮の消息筋は、２７日「特別行政区の発表により、行政機関のうち、道人民委員会から先に移転し、新義州人民委員会（市庁）、平安北道人民保安省（地方警察庁）、新義州人民保安省（市警察庁）などの順に南新義州に移転する」と明らかにした。

同消息筋は「行政機関が住民らより先に南新義州に移動するのは、本格的な住民の移動に先立ち、南新義州に移住する人々に対する行政的手続きが急務であるためだ」と説明した。


また彼は「同人民委員会などの行政機関は、残る人たちの分類作業が終われば先に南新義州に移動し、住民たちの移動は来年春から本格的に始まるだろう」と話している。

北新義州に残る２０万人余りは、過去の経歴に問題がなく出身が良いとされる者、現地の軽工業工場の労働者らがほとんどで、彼らは新義州特区の開発に必要な最低限の人材だ。

現在、新義州には南・北新義州とそのほかの地域を含め、６０万人余りが住んでいる。