米国の年間財政赤字規模が1兆8000億ドル(約269兆円)を超えた。新型コロナのパンデミック(大流行)期間を除いて最大規模だ。米財務省は18日(現地時間)、2024会計年度(2023年10月-24年9月)の財政赤字が前年度(1兆6950億ドル)比8%増の1兆8330億ドルと明らかにした。
米国の財政赤字は2019年度まで1兆ドルを下回っていた。しかし新型コロナ事態が拡大した2020年度に3兆1320億ドル、21年度に2兆7700億ドルと増加した。22年度には1兆3700億ドルに減少したが、その後また急増している。国内総生産(GDP)に対する財政赤字比率も上昇傾向にある。前年度の6.2%から今年度は6.4%となった。
支出の急増が財政赤字拡大につながった。今年度のソーシャルセキュリティ(老齢年金)支出(1兆5200億ドル)は前年度比7%増えた。メディケア(高齢者医療保険)支出(1兆500億ドル)は4%増、国防支出(8260億ドル)は6%増だった。さらに高金利による利子費用の増加も財政赤字拡大に影響を及ぼした。
このため今年度の負債に対する利息費用は1兆1330億ドルと、前年比で29%増えた。負債に対する年利息が1兆ドルを超えたのは今回が初めて。
来月の大統領選挙以降にも財政赤字の拡大は続く可能性がある。超党派の非営利機構「責任ある連邦予算委員会」(CRFB)は共和党候補のトランプ前大統領が執権して公約を履行すれば財政赤字が今後10年間に7兆5000億ドル増えると予想している。民主党候補のハリス副大統領の場合、財政赤字は同じ期間に3兆5000億ドル増えるとみている。
米国の財政赤字は2019年度まで1兆ドルを下回っていた。しかし新型コロナ事態が拡大した2020年度に3兆1320億ドル、21年度に2兆7700億ドルと増加した。22年度には1兆3700億ドルに減少したが、その後また急増している。国内総生産(GDP)に対する財政赤字比率も上昇傾向にある。前年度の6.2%から今年度は6.4%となった。
支出の急増が財政赤字拡大につながった。今年度のソーシャルセキュリティ(老齢年金)支出(1兆5200億ドル)は前年度比7%増えた。メディケア(高齢者医療保険)支出(1兆500億ドル)は4%増、国防支出(8260億ドル)は6%増だった。さらに高金利による利子費用の増加も財政赤字拡大に影響を及ぼした。
このため今年度の負債に対する利息費用は1兆1330億ドルと、前年比で29%増えた。負債に対する年利息が1兆ドルを超えたのは今回が初めて。
来月の大統領選挙以降にも財政赤字の拡大は続く可能性がある。超党派の非営利機構「責任ある連邦予算委員会」(CRFB)は共和党候補のトランプ前大統領が執権して公約を履行すれば財政赤字が今後10年間に7兆5000億ドル増えると予想している。民主党候補のハリス副大統領の場合、財政赤字は同じ期間に3兆5000億ドル増えるとみている。
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