米国のボストン・ダイナミクスが作ったヒューマノイド「アトラス(Atlas)」は後方倒立回転跳び(いわゆるバク転)ができる水準までアップグレードされた。現代(ヒョンデ)自動車グループは同社を2020年に買収した。[写真 ボストン・ダイナミクス]
両社はボストン・ダイナミクスのヒューマノイドロボット「アトラス(Atlas)」とトヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)の巨大行動モデル(LBM)を活用して汎用ヒューマノイドロボットの開発を加速することが今回のパートナーシップの目標だと明らかにした。両手操作などが可能なアトラスの特徴を生かして多様な作業からデータを収集し、このデータを基にLBMを深化させ、さらに強力かつ敏捷な技術を習得するようにするということだ。また、共同研究チームは人間・ロボット間の相互作用および安全などに対する研究も行う予定だ。
ボストン・ダイナミクスのロバート・プレイター最高経営責任者(CEO)は「強力な研究開発基盤を備えた2つの会社が複雑な課題を解決して、実際の問題を解決する有用なロボットを作る事例になるだろう」と話した。
TRIのギル・プラットCEO(トヨタ・チーフ・サイエンティスト)は「最近のAIとマシーンラーニングの発展はヒューマノイドの知能を発展させるために非常に大きな潜在力を持っている」とし「われわれの生成AI技術はボストン・ダイナミクスのヒューマノイドの発展に多いに役に立つだろう」と話した。プラット氏は最終的にはロボットを工場製造ラインに投じ、家庭での高齢者介護に活用するだろうとブルームバーグ通信に明らかにした。
2020年現代自動車グループに買収されたボストン・ダイナミクスは二足歩行ヒューマノイド「アトラス」をはじめ、「ロボット犬」と呼ばれる四足歩行ロボット、倉庫・物流施設に特化したロボット「ストレッチ」などを開発した。トヨタはAI技術を活用してロボットの業務活用度を高めるLBMの開発に集中している。
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