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イスラエルの防空システム、ヒズボラのドローン攻撃を受けた…軍人数十人が死傷

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イスラエルの国旗

米国がイランと親イラン武装勢力の攻撃を防御するためにイスラエルに防空システムであるTHAAD(高高度ミサイル防御)と運用兵力を配備すると発表した。ワシントン・ポスト(WP)は「米国が中東葛藤にますます介入している」と指摘した。

米国防総省は13日(現地時間)、イスラエルにTHAAD砲台を数日内に配備し、これを運用する兵力約100人も送ることにしたと発表した。米国防総省のパット・ライダー報道官は「THAAD砲台はイスラエルの統合防空システムを補強する」とし「これはイランのさらなるミサイル攻撃からイスラエルとイスラエル居住米国人を保護しようとする米国の強い意志」と説明した。

通常、米国は自国民が攻撃された場合、強力に報復した。米国防情報局出身の元将校ハリソンマン氏はWPに「イランのミサイルが米軍を攻撃することが発生すれば、米国はイランに物理的な反撃を加える可能性が大きい」と述べた。


イランは反発した。アッバース・アラーグチー外相は同日、X(エックス)に「米国がミサイル防衛システムをイスラエルで運営するために軍隊を配置し、米軍将兵の生命を危険に陥れている」と警告した。

米国のTHAAD配備発表直後、レバノン武装政派「ヒズボラ」の自爆ドローン攻撃に防空システムが破られたイスラエルは、軍人4人が死亡し、数十人がけがした。タイムズ・オブ・イスラエルなど現地メディアは13日夕方、ヒズボラがドローン2機で北部の小都市ビンヤミナの軍基地を攻撃し、軍人4人が死亡し、約60人が負傷したと報じた。

2台ともイラン製ドローンで、最大時速370キロで120キロに落ちた目標物を攻撃することができる。1機はイスラエルの防空システムにかかって撃墜されたが、残りの1機が軍基地を打撃した。ヒズボラは打撃直後、「イスラエルの防空網をかく乱させるためにドローンの他に数十発のロケットをともに発射した」と発表した。

「アイアンドーム」などきめ細かい防空システムを誇るイスラエルが本土に攻撃を受けるのは異例的だ。ニューヨーク・タイムズは「ヒズボラの回復力を示すだけでなく、イスラエルの防空システムに穴があるということを示す事件」と評価した。

こうした中、イスラエルは13日、国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の駐屯地を壊し、戦車を進入させ、国際社会を騒がせた。イスラエルはこれまでレバノン南部でイスラエルとヒズボラの緩衝地帯の役割を果たす国連平和維持軍の撤収を主張してきた。問題が浮上すると、イスラエルは国連平和維持軍駐屯地の近くにヒズボラの兵器庫やミサイル発射台につながっているトンネルがあったとし、外信記者に公開した。

しかし、国連のアントニオ・グテーレス事務総長はこの日「平和維持軍に対する攻撃は国際人道法を含む国際法の違反であり、戦争犯罪にもなり得る」と糾弾した。また、イスラエルの兵力撤退の要求に対しても「国連の旗は引き続き翻るだろう」と拒否した。

同時に、イスラエルはガザ地区北部を封鎖し、食料や水などの救済品の提供を中止する作戦を検討しており、さらなる論議を呼んでいるとAP通信は伝えた。退役将軍らがイスラエルのネタニヤフ首相に提案した計画によると、封鎖区域には食料のほかに医療支援も遮断し、居住民の場合、ハマスの武装隊員と見なして射殺する可能性もあるという。米国はこの計画に反対しているが、イスラエルがすでに計画実行に入ったという疑惑も提起されている。



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