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450兆ウォンクルーズ船市場、関心も持たれず…韓国造船の受注率「0%」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世界のクルーズ船建造市場はますます大きくなっている。世界のクルーズ船会社は国際海事機関(IMO)の規制により船舶有害物質排出量を2030年までに2008年水準の60%に減らさなければならない。カーニバル・コーポレーション、MSCクルーズのような大手運営会社は「2050年までに有害物質排出をゼロにする」と宣言した。主要クルーズ船会社はLNGなど親環境燃料推進クルーズ船の新規発注を増やしている。

こうした流れにより世界のクルーズ船がすべて親環境燃料推進船に置き換えられるならばその需要は454隻に達する(英専門メディア「クルーズハイブ」集計)。新規発注量を加えればその規模はもっと大きくなる。1隻当たり建造価格が1兆ウォンという事実を考慮すれば、「韓国は450兆ウォン市場を目を見開いたまま見守らなければならない」という話が出る。韓国海洋水産開発院のファン・ジンフェ副研究委員は「兆単位の金がかかるクルーズ造船業に対して『企業自ら事業性を判断して投資しなさい』というのは事実上やるなという話。欧州、日本、オーストラリアのように政策金融機関が劣後投資金をクルーズ船建造に当てるなど呼び水の役割をしなければならない」と主張した。ファン委員は「現在競争力を持つLNG運搬船建造も過去に政府が資金支援と事業督励を通じて始めたもの」と強調した。

低価格受注イメージだった中国造船業は直接的な支援を背にクルーズ船分野で韓国をリードしている。自国の造船会社にクルーズ船買い入れ補助金として1隻当たり最大1億元(約21億円)を支給する政府政策に力づけられてだ。中国は昨年初めに13万5000トン級クルーズ船を建造している。来年には同規模のクルーズ船建造に追加で着手する予定だ。


韓国企業も市場参入に向け努力している。海運会社パンスターグループは10日、釜山(プサン)の影島(ヨンド)造船所でクルーズ船「パンスター・ミラクル」の進水式を開いた。建造は地域企業である大鮮(テソン)造船が引き受けた。パンスターグループはインテリア工事と試運転をした後、来年3月から本格営業に出る予定だ。

このクルーズ船は2万2000トンでノルウェージャン・スピリットの3分の1の大きさだが、業界は産業進展とノウハウ蓄積に意味を置いている。また、2万トン以上のクルーズ船は運航会社が政府にカジノ設置を申請できる要件も持つ。ファン委員は「外国船舶を借りたり小規模クルーズを運航する方式では観光客増加や雇用創出など経済的波及効果に限界がある。政府と自治体が先にクルーズ造船の核心技術開発に関心を持ち民間企業との共同推進を試みるのが望ましい」と提言した。


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