韓国で初めて国産技術で建造した豪華クルーズフェリー「パンスター・ミラクル」の進水式が10日に釜山の大鮮造船で開かれた。ソン・ボングン記者
ノルウェージャン・スピリットは今月初めに横浜を出発し日本国内の港湾を経て11日に済州(チェジュ)、この日仁川に着いた。コロナ禍収束と多国旅行のトレンドが「韓国→中国」から「韓国→日本」に変わってこうした路線が増加しているという。富裕層の旅行とされるだけに旅行者の支出も相当なものだ。昨年BCカードはクルーズ船入港日になると地域商圏の売り上げが最大30%増加するという分析を出したりもした。国際クルーズ船協会(CLIA)によると、世界のクルーズ観光客は昨年3170万人で、コロナ禍前の最高値だった2019年の2970万人を超えた。CLIAは今年3470万人、2027年には3970万人がクルーズ船に搭乗するものと予想した。
このように韓国の港湾に出入りするクルーズ船が増え、観光・港湾業界の表情が明るくなるが、これを見つめる造船業界は複雑なだけだ。「メイド・イン・コリア」のクルーズ船の割合は0%に近いためだ。クルーズ船は一隻の価格が7000億~1兆ウォンに達する高付加価値事業だが、韓国の主要造船会社が建造したことはほとんどない状況だ。
450兆ウォンクルーズ船市場、関心も持たれず…韓国造船の受注率「0%」(2)