中国が景気浮揚に向け国債発行を大幅に増やすという計画を発表した。

中国の藍仏安財政部長は１２日の記者会見で、「中央政府が負債を増やすせる比較的大きな余地を持っている」としながらこのように話した。

国債発行拡大は低所得層に補助金を提供して低迷する不動産市場を支援し、国有銀行の資本を拡充するのが目的だ。


ただ、藍部長は具体的な発行規模は提示しなかった。

ロイター通信は金融市場では２兆元（約４２兆円）規模の財政政策を期待し、一部では３兆元の見通しも出ていると報道した。国有銀行の資本拡充は特別国債発行を通じて行われる。ブルームバーグは中国が特別国債発行を通じて主要国有銀行に最大１兆元の資本を投じることを考慮していると伝えた。

藍部長はまた、不動産市場回復に向け地方政府が債券を発行し売れ残り住宅を買い取れるよう許容するともした。

中国政府は５％前後という今年の経済成長目標を達成するために総力戦を展開している。

最近預金準備率の０．５ポイント引き下げ、長期流動性１兆元供給、政策金利・不動産貸出金利引き下げ、証券市場安定化資金投入などの対策が相次いで発表された。

経済専門家らは人民銀行が通貨政策調整に出ただけに公共投資拡大など財政政策が足並みを合わせる必要があるという意見を提示してきた。中国が追加対策を出すのかにも投資家の関心が集まっている。

今月末に予定される全国人民代表大会常務委員会では中国が出した一連の景気浮揚策に対する細部事項が出されるとみられると米ウォール・ストリート・ジャーナルが１０日に伝えた。