１０日、ノーベル文学賞受賞者に韓国の小説家・韓江（ハン・ガン）氏が選ばれるとＡＰ・ＡＦＰ・ロイター通信など外信もこの一報を速報で流した。

ＡＰ通信はこの日、スウェーデン・アカデミーが韓江氏をノーベル文学賞受賞者として発表すると、このことを速報で伝えた。

ＡＰは、選定理由について韓江氏が「歴史的トラウマに対抗して人間の命の脆さを浮き彫りにした強烈な詩的散文」を書き続けたことだと紹介した。続いて韓江氏が２０１６年に肉食を拒否することにした女性の話を描いた小説『菜食主義者』でマン・ブッカー国際賞を受賞したことがあるとも付け加えた。


特にＡＰはポン・ジュノ監督の映画『パラサイト　半地下の家族』、Ｎｅｔｆｌｉｘ（ネットフリース）シリーズ『イカゲーム』、世界的なＫ－ＰＯＰグループのＢＴＳ（防弾少年団）、ＢＬＡＣＫＰＩＮＫ（ブラックピンク）などを挙げ、韓江氏のノーベル賞受賞が徐々に高まっている韓国文化の国際的地位を反映していると評した。

ロイターは特に韓国人作家がノーベル文学賞を受賞したのは最初であるとの内容も報道した。ロイターは韓江氏が１９９３年文芸誌「文学と社会」に詩を発表して作品活動を始めたという内容も付け加えた。

共同通信も「韓国人がノーベル文学賞を受賞したのは初めてで、ノーベル賞全体でも２０００年に平和賞を受賞した金大中（キム・デジュン）元大統領以来２人目」とし「女性の文学賞受賞は通算１８人目でアジア人女性としては初めて」と伝えた。

一方、世界最高権威の文学賞と見なされるノーベル文学賞はノーベル賞創始者アルフレッド・ノーベルが明らかにした選定基準により「文学分野で理想的な方向で最も優れた作品を生み出した者」に贈られる。

ノーベル文学賞は１９０１年から今年まで合計１１７回授与され、受賞したのは１２１人となっている。韓江氏は女性作家としては歴代１８人目のノーベル文学賞受賞者になった。

ノーベル文学賞は２０１２年以降、ほぼ例外なく毎年男女が交代で受賞者に選ばれているが、昨年男性作家のヨン・フォッセ氏に続き、今年韓江氏が受賞してその伝統を継続することになった。アジア国籍の作家が受賞したのは今回が２０１２年中国作家莫言氏以降１２年ぶりだ。