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【社説】「債券先進国クラブ」歓迎するが変動性もしっかり管理しなくては=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国が英FTSEラッセルの世界国債インデックス(WGBI)入りに成功した。韓国国債ももう国債先進国の堂々としたメンバーになった。韓国が世界12位圏の経済で、来年の国債純発行分が84兆ウォンに達するほど物量も相当にある点を考慮すればやや遅かった感もある。

世界の機関投資家が追従するWGBIに来年11月から実際に編入されれば最小560億ドルの資金が韓国の国債市場に流入するという。外国人資金が韓国国債をさらに多く買えば債券金利が下落し為替相場安定にも役立つ。債券金利が下がれば国債発行費用はそれだけ減る。深刻な少子高齢化で中長期的に財政所要が増えるほかない韓国としては良い便りに違いない。韓国大統領室は「政府がこれまで国の信任度を高め続けてきたこと、特に財政を健全に運営してきたことが指数編入に相当な役割をしたと考える」と自評した。昨年の外国人国債投資非課税化、今年7月のソウル外国為替市場の取引時間延長など外国人投資家の市場アクセス性を高めようとする一連の政策も役立った。

WGBI編入は国債需要を増やす効果があるが金融市場が不安な時には変動性を拡大する副作用もある。もちろんWGBI追従資金は海外の中央銀行や政府系ファンドのような中長期投資家が多く安定的だとはいうが、市場が大きくなれば短期性債券資金もともに増えるほかない。証券市場が外国人売買で揺れるように、債券市場と市場金利が外国人売買によって揺れる可能性にも十分に備えなければならない。


WGBI編入は気持ち良いニュースだが、だからと万能薬ではない。ギリシャが触発した2011年の南欧財政危機の時、WGBI編入国のイタリアとスペインも外国人投資家の国債売却で大変な苦労をした。財政が持続可能でなくマクロ経済を道理に従って運営できなければ中長期的国債投資家も政府の政策失敗を国債売却で懲らしめる「債券自警団」にいくらでも急変できる。2022年に英国で当時のトラス首相が発表した大規模減税措置に反発して英国債を大量に売り結局首相を退かせたのがこの債券自警団であり市場の圧力だった。

結局持続可能な財政を揺れないよう守り政府政策に対する市場の信頼が壊れないようにすることが最も重要だ。FTSEラッセルも今回指摘したように国際社会で良い評価を受けるのが難しい空売り禁止のような無理な政策が再び出てきてもならない。外国人投資家が韓国経済に役立つありがたい中長期国債投資家になるのか、そうでなければ恐ろしい債券自警団になるかは全てわれわれにかかっている。



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