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韓国軍「北が原子力潜水艦の建造開始…ロシアが技術支援の可能性」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長

韓国軍当局が北朝鮮の原子力潜水艦の建造が始まった状況を把握した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は何度か原子力潜水艦への執着を表してきたが、軍当局が実際の建造状況を公式的に確認したのは初めてだ。

◆金正恩の「口」から始まった原子力潜水艦建造説…初期建造段階を捕捉

国会国防委員会所属の姜大植(カン・デシク)国民の力議員が国防情報本部から提出を受けた資料によると、軍当局は最近、北朝鮮が原子力潜水艦建造を開始したとみられる状況を一部識別した。「最終的に原子力技術を適用できるかは今後を見ていく必要があるが、原子力潜水艦とみられる艦艇の初期建造段階を捕捉した」ということだ。具体的な状況について、軍の関係者は「韓米が獲得した具体的な内容は確認が制限される」とし「関連動向を引き続き追跡している」と話した。


軍当局が北朝鮮の原子力潜水艦を本格的に注視することになったのは、「設計研究が終わり、最終審査段階にある」という金正恩委員長の2021年第8回党大会での発言のためだ。その後はしばらく言及がなかったが、昨年9月に戦術核攻撃潜水艦「金君玉(キム・グンオク)英雄艦」進水式で金委員長は「今後計画されている新型潜水艦、特に原子力潜水艦と共に…全般的な潜航作戦能力を向上させる」と述べた。

続いて今年1月、金委員長が潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)「プルファサル(=火の矢)3-31型」の試験発射現場で「核動力(推力)潜水艦とその他の新型艦船建造事業に関連した…当面の課題と…執行方法に対する重要な結論を出した」と北朝鮮メディア報じた。核推進で動く潜水艦で核攻撃をするという意志が「重要な結論」として具体化されたということだ。

◆金正恩「バケットリスト」原子力潜水艦、「着手」に込められた意味

金正恩委員長が原子力潜水艦の保有を「バケットリスト」に載せた理由は「ゲームチェンジャー」となる可能性があるからだ。原子力潜水艦は本土が攻撃されても水中からいくらでも反撃が可能という点を示唆する、いわゆる「第二撃(Second Strike)」概念の核心だ。大陸間弾道ミサイル(ICBM)、戦略爆撃機と共に3大核戦争力を構成するが、このうち最も脅威という評価を受ける。

しかし原子力潜水艦はそれだけ高難度の技術を必要とする。北朝鮮の原子力潜水艦の実体については依然として不明という指摘が出るのもこのためだが、すでに第一歩を踏み出したという事実を軍が確認したという点で意味は大きい。

もちろん金委員長の催促で建造を開始したとしても、潜水艦に搭載される小型一体型原子炉技術の確保などは越えるのが難しい関門だ。軍当局が建造状況を確認しながらも保有の可能性に慎重であるのもこのためと解釈される。

にもかかわらず開発の速度を軽視できないという意見もある。政府関係者は「北が秘密裏に小型原子炉試験を進めながらロシアの技術支援を受ける可能性も排除できない」とし「さまざまな可能性を開いて関連動向を注視している」と話した。


韓国軍「北が原子力潜水艦の建造開始…ロシアが技術支援の可能性」(2)

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