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レバノンの韓国海外同胞「砲撃の音で夜は眠れず、昼はドローンが飛び回っていて恐怖」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

武装団体ヒズボライスラエルのに対する地上作戦が進行中のレバノンに在留していた韓国国民が5日午後、ソウル空港に到着した軍輸送機から降りている。[写真 共同取材団]

1年間続くガザ戦争はレバノンへと戦線が拡張した。イスラエルはレバノン国境を越えて親イラン武装組織ヒズボラとの地上戦に突入するなど攻勢を強化し、過去3週間にレバノンでは127人の子どもを含めて1400人余りが死亡した。負傷者は7500人余りで、100万人以上が避難を余儀なくされた。

中央日報はレバノンに在留中だった海外同胞3人と電話および電子メールを通じてインタビューした。彼らは「日を追うごとに強まる砲撃の音、消防車や救急車のサイレンの音が激しくなり、目を開けたまま夜を明かした日が多かった」としながらも「イスラエルがヒズボラだけを標的攻撃をしているという事実を明確に認知していて、被害を受けるという恐怖はそれほど大きくはなかった」と伝えた。

戦況が悪化すると韓国政府は空軍輸送機KC-330「シグナス」・C130J「スーパーハーキュリーズ」を現地に緊急投入した。韓国国民96人とレバノン人家族1人を乗せた輸送機は5日午後12時50分ごろ、城南(ソンナム)ソウル空港に到着した。まだレバノン現地には韓国海外同胞30人余りが残っている。


◇爆発振動とサイレンで眠れない日々が続く

「ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師が爆死した後、『これは尋常ではない』と思った」。レバノン・ベイルートに12年間暮らして、現在の韓国人会長を務めているイ・チュンファンさん(55)は「イスラエルとヒズボラ間の衝突は数年間続いていたが、今回は状況が違うと感じた」と話した。イさんは5日、軍輸送機に乗って帰国し、インタビューは帰国を前後して行われた。

数多くの紛争を目撃してきたイさんが現状況を深刻に受け止めているのはナスララ師の死が持つ波及力のためだ。イさんは「ナスララ師の死後、ヒズボラは極限まで興奮し、ムスリムの他の分派にも『連帯しよう』というメッセージを送ってレバノン全域で緊張が高まった」と説明した。

空襲も日増しに激化している。ベイルートの中でも韓国人海外同胞居住地とヒズボラ地域は8キロメートル以上離れている。イスラエルの空襲序盤は、ベイルート南部ダーヒエなどヒズボラ地域に爆弾が落ちると爆竹の爆発音とともに煙が立ち上る様子が見える程度だった。だが、地上戦以降は強度が増し、最近では窓が激しく揺れるほど爆発が近く感じられたとイさんは伝えた。

レバノン南部ベッカーのザフレ地域で2012年からシリア難民に対してボランティア活動をしてきた「愛のハウス」のチョン・パウロ代表(53)も「激しい爆音と振動をより頻繁に感じた」と説明した。チョンさんは「激しい空爆が主に夜に行われるため、真夜中に地鳴りする感じとサイレンの音で地域住民が外に飛び出したことは一度や二度ではない」としながら「私もそのような日は目を開けたまま夜を明かしてリアルタイムニュースを見ながら状況を注視していた」と伝えた。チョンさんも軍輸送機便で帰国した。

イスラエルの偵察ドローンが飛び回る様子も繰り返し目撃したとチョンさんは伝えた。レバノンの防空網が脆弱でイスラエルのドローンが領空を侵しても、事実上対応できないという説明だ。チョン代さんは「イスラエルは超精密偵察ドローンでヒズボラの武器庫などを細部まで把握しているようだ」とし「イスラエルが情報戦で完璧(かんぺき)に優位を占めている点で、2006年レバノン戦争時とは異なる様相のようだ」と話した。


レバノンの韓国海外同胞「砲撃の音で夜は眠れず、昼はドローンが飛び回っていて恐怖」(2)

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