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【社説】ガザ戦争1年…未来の戦争の備えに与える教訓=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
パレスチナの武装勢力ハマスのイスラエルに向けた奇襲攻撃によりガザ地区で戦争が勃発してきょうで1年が過ぎた。イスラエルはこの戦争で軍人346人をはじめ1200人余りが死亡した。ガザ地区では5日現在4万1825人が命を失った。イスラエルの反撃で35倍近い人命被害を受けた形だ。ガザ地区の住民の90%以上が避難し、建物は60%以上破壊されるなど戦争の惨状は想像を超越する。

イスラエルはハマス構成員が隠れているとしてガザ地区の病院や学校を無差別に攻撃し、「過度な反撃」という国際社会の懸念をもたらした。それでもイスラエルはイエメンのフーシ派の根拠地掃討作戦とイランの最も強力な代理勢力のひとつであるヒズボラとも戦争をしてむしろ戦場を広げており、イランとの戦争も辞さないという立場だ。中東での持続的な戦争と戦争拡大は政治的・経済的不安定性だけでなく、人道的次元でもとても懸念される。韓国政府は報復に報復を繰り返す中東戦争を終息するための外交に力を入れなければならない。同時にいまイスラエルが行っている戦争が見せる未来戦の示唆点を注意深く見回し参考にしていくべきだ。

イスラエルは最近4つの戦争を同時に行う能力を見せた。最先端科学技術を組み合わせた陸軍と空軍の先端兵器で相手を攻撃し、アイアンドームと呼ばれる細かい低層防衛システムを備えて相手のミサイル攻撃を無力化した。槍の先を鋭くしながらも丈夫な鎧を身にまとった自強力により戦闘ではいつも優勢を見せている。


イスラエルが戦争相手であるハマスとヒズボラの指導者の隠れ場所を急襲した過程で見せた強大な情報力は国家情報院など韓国の情報当局が教訓とすべきものだ。イスラエル軍はそれぞれ一時的に訪問したイランの安全家屋や地下7階の建物などをひとつずつ追跡して攻撃し、相手のトップを除去した。情報機関であるモサドと軍情報組織が相手の動きとコミュニケーションを長く、そしてリアルタイムで把握しなくては不可能だった。情報商売、情報収集活動発覚でメンツを台なしにするばかりの韓国の情報当局が有事の際の備えに向けた情報力強化の教訓と転機にするよう望む。

特に米国の軍事的・情報的支援がなくては戦争遂行や持続に限界がある点はウクライナに続きガザ戦争でも確認された。韓米同盟をさらに緻密に強化し北朝鮮の脅威に備えなければならない。イスラエルは宗教、歴史、地理的な環境が韓国と違う。だが自強力と情報戦、外交力に基盤を置いた彼らの戦争遂行能力だけは有事に備えなければならない韓国が学ばなくてはならないディテールだ。「即刻、強力に、最後まで」という国防部長官のスローガンだけでできることではない。



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