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北朝鮮「新たな国境線」改憲発表か…金正恩委員長、西海軍を相次いで視察

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が7日の最高人民会議を控え、軍関連の公開活動を続けながら脅威の程度を高めている。「新たな国境線」法制化・憲法化を控えて軍将兵の士気を高める一方、追加挑発の名分をつくるのではという分析が出ている。

労働新聞は6日、金正恩が呉振宇(オ・ジンウ)砲兵総合軍官学校第75期卒業生の砲実弾射撃訓練を現地指導したと報じた。呉振宇兵軍官学校は現役軍指揮官を養成するところで、韓国の陸軍士官学校と似ている。

金正恩委員長はこの席で「砲兵総合軍官学校の校門を出た卒業生は当然、わが軍隊の核心兵種の責任を負う指揮官」とし「作戦戦闘地帯の実情に合わせてパルチザン戦法を不断に練磨し、迅速な機動戦、奇襲戦で敵を撃滅掃討することを中心に砲兵教育の質的水準を向上させなければいけない」と明らかにした。


これに先立ち金正恩委員長は北朝鮮建国日の9・9節を控えた先月初め、呉振宇兵軍官学校を執権以降初めて訪問した。当時「必ず卒業生の実弾射撃を参観する」と述べたが、その1カ月後にここを再訪問した。

同紙は学生の射撃訓練で「砲弾が相次いで目標を打撃した」と伝えた。この日、北朝鮮メディアは砲兵学校の所在地と金委員長の訪問日時を公開しなかった。ただ、専門家らはこの日に北朝鮮が公開した武器を152ミリ曲射砲(自走砲)と推定した。北朝鮮の152ミリ曲射砲は地上牽引型武器で、ロシアの152ミリD-20、中国の66式曲射砲と同じ系列。ソウルなど首都圏を狙った長射程砲の一種だ。

統一研究院のホン・ミン研究委員は「北の人民軍第4軍団管轄地域である黄海南道長淵郡(チャンヨングン)第27砲連帯の牽引曲射砲砲兵大隊に152ミリ砲が配備されている。白翎島(ペクリョンド)など西海5島が隣接するところ」とし「おそらく明日(7日)の最高人民会議での領土条項を反映した改憲を念頭に置いた動きとみられる」と評価した。

北朝鮮は今回の最高人民会議で新たな海上境界線を発表し、北方限界線(NLL)を無力化しようとする可能性が高い。西海(ソヘ、黄海)NLL近隣地域を常時紛争化しようという意図とみられるが、これを控えて金正恩委員長が西海5島近隣部隊の武器実態調査現場を直接指揮して雰囲気を形成している可能性もある。

北朝鮮大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「金正恩委員長はロシア・ウクライナ戦争を見て砲弾を基盤とする通常兵器の現代化の必要性を痛感したはず」とし「先端ミサイル体系維持のためにも砲射撃技術人員の重要性を認識しているとみられる」と述べた。

これに先立ち労働新聞は4日、金委員長が南側浸透作戦を担当する西部地区特殊作戦部隊を訪問した事実も公開した。「怪物ミサイル」玄武(ヒョンム)Vなど北朝鮮を狙った戦略武器と陸海空将兵が動員された韓国「国軍の日」記念行事(1日)に反発するレベルだった。金委員長はここで「軍事的衝突状況がくればソウルと大韓民国の存続は不可能なはず」とし「容赦なく核兵器を含む手中のあらゆる攻撃力を使用する」と脅迫した。

◆金委員長、平安北道地方建設現場を訪問…金与正副部長も同行

一方、労働新聞はこの日、金正恩委員長が平安北道(ピョンアンブクド)地方工業工場建設現場を訪問したと伝えた。金委員長は現場で「ここの軍人建設者は現代化、標準化、規格化の要求に基づいて建設で高い質的水準を守っている」とし「一部の市・郡の地方工業工場建設で発露した欠点がここでは全く見られない」と満足感を表した。

言い替えれば、一部の地方工業建設現場では不良工事など問題があったということだ。労働新聞は名前には言及しなかったが、妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が同行したことが北朝鮮メディアが公開した写真で確認された。



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