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ガザ地区で一日平均119人死亡、うち40%が児童 [ガザ戦争1年](2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆休戦が難しい理由は双方とも戦争拡大を望むため?

米国が主導する休戦交渉に進展はない。イスラエルはレバノンで地上戦を始め、イランはイスラエル本土をミサイルで攻撃した。

イスラエルのネタニヤフ首相は5日(現地時間)の演説でガザ地区、レバノン、ヨルダン川西岸、イエメン、シリア、イラク、イランを列挙しながら「今日イスラエルは敵に対抗して7つの戦線で自らを防御している」とし「イランは我々の領土に数百発のミサイルを2度も発射した。イスラエルはこうした攻撃に対応する義務と権利がある」と強調した。イランだけでなく親イラン勢力を同時に無力化するのが戦争の目標という点を明確にしたのだ。


イスラエルが米大統領選挙前のリーダーシップの不確実性を利用して中東の力学構造を変えようとし、休戦を避けるという分析も出ている。バイデン政権はガザ休戦およびイスラエルとパレスチナが別の政府で共存するという「二つの国家解決策」を前提にイスラエルとサウジアラビア間の国交樹立を通した中東平和案も出したが、動力を得られずにいる。

昨年のハマスの奇襲に対応できなかった安保上の失敗の責任があるネタニヤフ首相が戦争を通して支持率回復に成功したことで、今度は戦争拡大を通じて国内の政治的利点を得ようとしているという分析もある。

ハマス最高指導者のヤヒヤ・シンワル氏も戦争拡大を望んでいるという分析がある。ニューヨークタイムズ(NYT)は4日、「ハマスはこの数週間、休戦交渉に参加する意志を全く見せていない」とし「より大きな戦争が発生すればイスラエルがガザ地区で兵力を縮小するしかないとみて他の戦争を望んでいる」と分析した。

◆「米大統領選がガザ休戦のきっかけにも」

情勢が変わる時点は来月5日の米大統領選挙となる可能性がある。峨山政策研究院のチャン・ジヒャン中東研究センター長は「誰が米大統領に当選しようと、イスラエルは攻撃をある程度中断するしかない」とし「イスラエルが国際社会の世論を無視して攻撃できる期間が(米大統領選挙まで)1カ月残っている」と話した。

ただ、中東状況が米大統領選挙に影響を及ぼす可能性もある。フィナンシャルタイムズ(FT)は5日、「ネタニヤフ首相はカマラ・ハリス(米民主党大統領候補)を助けるいかなることもしたくないはず」という専門家の発言を引用した。ネタニヤフ首相は露骨にイスラエル側を支持するドナルド・トランプ前大統領の当選を好むという分析だ。

逆にイランは中東戦争が拡大すればトランプ氏に有利になり、トランプ氏が当選すれば経済制裁の解除につながる核合意の復元が難しくなると判断しているとみられる。このため「戦略的忍耐」を甘受するという分析だ。ただ、イスラエルの再報復の程度しだいではイランも行動に出るしかない状況が続く可能性がある。


ガザ地区で一日平均119人死亡、うち40%が児童 [ガザ戦争1年](1)

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