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ガザ地区で一日平均119人死亡、うち40%が児童 [ガザ戦争1年](1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

クリス・ハンガーICRC活動家 写真=本人提供

「爆弾の破片を浴びて腕や脚をひどく負傷した患者の手術で一日を送っている。多くの人たちが病院にも入れず亡くなっている」(国際赤十字委員会所属のジャルディヤル博士)。

「資源不足で子どもたちが病院の床で亡くなり、麻酔なく手術をする。最後の手段として野戦病院を設置したが、多くの需要に対応できない」。(国境なき医師団所属のアルラヤン博士)。

7日はパレスチナの武装勢力ハマスがイスラエルを奇襲攻撃してから1年となる日だ。その後、イスラエルの反撃でガザ戦争が勃発した。中央日報はガザ地区で人道主義活動をしている国際赤十字委員会(ICRC)と国境なき医師団(MSF)の活動家に先月30日から電子メールでインタビューした。


最近イスラエルがハマスを支援してきたレバノンの武装組織ヒズボラに攻撃の対象を拡大し、ガザ地区に対する国際社会の関心が相対的に弱まっているが、ガザではすでに限界状況が到来していると、活動家らは伝えた。多くの建物が破壊され、手術室もなく、病院の発電機用燃料、電気・水と医薬品の在庫も非常に不足しているのが実情だ。

◆「避難命令で100回以上移動…石けんも手に入らず」

ベルギー出身の看護師カトリーヌ・クライスさん(33)は「200病床規模の病院に600人の患者が集まり、救急室の入口で患者が列を作りながら死亡している」と伝えた。医療活動マネージャーのアフメド・アブ・ワルダ博士は「きれいな水も手を洗う石けんも確保するのが難しい」と伝えた。ICRC首席技術者のパオラ・ペルトラさんはX(ツイッター)に「松葉杖など病院の必需品を外部から得られず、直接作って使用している」と吐露した。

病院の劣悪な状況は、ハマス指揮部が病院・難民村に潜伏しているとしてイスラエル軍が空襲ターゲットにしたことで、さらに悪化した。ガザ南部都市カーンユニスの西側海岸アルマワシを中心に指定された60平方キロメートルの人道主義区域には避難民170万人が集まっている。アルマワシは「人道主義区域」であるにもかかわらず空襲を受けた。

医療従事者も命が脅かされている。MSF所属の医師ハヤ・ハショム・サルマンさんは「毎日砲撃による避難命令があり、100回ほど場所を移している」とし「患者が苦痛を受ける姿を見るのは耐えられない」と訴えた。ICRCのマネージャー、クリス・ハンガーさん(36)は「医療品や食糧が切実に求められる」とし「国連安全保障理事会非常任理事国の韓国が民間人保護とガザ住民に対する人道的支援提供に持続的な関心を持つことを望む」と訴えた。

◆残骸だけで3900万トン…雇用2/3消える

先月末までにガザ戦争で死亡したパレスチナ人は計4万2255人、うち新生児を含む児童が1万7019人と集計された。一日119人が死亡しているということだ。イスラエル側はパレスチナ人死亡者の半分近くがハマス隊員と主張する。

イスラエル側の死亡者は1139人だ。ハマスの人質になったのは251人で、101人はまだガザ地区に拘束中と把握された。

戦争の破壊的な余波は人命被害を超えて事実上、全領域に及んでいる。国連環境計画(UNEP)によると、ガザではイスラエルの攻撃で破壊された建物・道路などの残骸が5月基準で3900万トンを超える。この「ゴミの山」から出る悪臭やハエなどで保健危機も深刻だ。

ポリオワクチン接種ができず、25年ぶりにガザ地区に数百人の小児まひ患者が生じた。用便を処理したり体を洗ったりする水が不足し、一部の女性らは副作用を知りながらも生理を遅らせる薬を飲む事例もある。

経済が縮小して久しい。国連貿易開発会議国連貿易開発会議(UNCTAD)報告書によると、ガザ地区の国内総生産(GDP)は戦争勃発以降81%急減した。ガザ地区の企業の82%が空襲被害で閉鎖し、戦争直前と比べて雇用は3分の2が消えた。

攻撃を続けるイスラエル経済も打撃を受けた。イスラエルのGDPは戦争が始まった昨年10-12月期に5.7%減となり、今年1-3月期には3.4%成長したが、4-6月期は0.3%の成長にとどまった。戦争による人材不足で食料品の価格が上がり、住宅の建設が中断した。今年最大6万社が閉鎖するという予想も出ている。


ガザ地区で一日平均119人死亡、うち40%が児童 [ガザ戦争1年](2)

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