2022年7月19日、慶尚南道泗川(サチョン)で初飛行に成功したKF-21試製1号機。当時34分間、約400キロを飛行した。 [写真 防衛事業庁]
ドイツ公営放送ZDFと時事週刊誌シュピーゲルは先月27日、独企業ディールディフェンス(Diehl Defense)が北朝鮮ハッカーの攻撃を受けたと報じた。
報道によると、キムスキーは米国の有名軍需企業を装ってディールディフェンス職員に高賃金雇用を提供するというフィッシングメールを送った。メールに添付されたPDFファイルをクリックすると悪性コードが自動で設置される方式であり、ディールディフェンス職員の各種情報を盗み出したというのが独メディアの説明だ。
ディールディフェンスの主力商品は戦闘機に搭載される短距離空対空ミサイルIRIS-T。このミサイルは韓国型超音速戦闘機KF-21ボラメ(=鷹)とマレーシアに輸出された超音速軽攻撃機FA-50にも搭載して運用する予定だ。
独メディアはKF-21がIRIS-T短距離空対空ミサイル追跡・発射試験を成功させた5月にキムスキーの攻撃が始まった点に注目した。北朝鮮がハッキング攻撃でディールディフェンスが保有する各種戦闘機関連の核心軍事技術を狙ったとみられるというのが、独メディアの推定だ。
軍消息筋によると、韓国政府は今回のハッキング攻撃に関連した韓国側の被害の有無を確認する一方、状況しだいでは防衛事業庁、防諜司令部、国家情報院など関連機関間の議論を行うとみられる。
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