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「高温の海水がホヤを…」 慶南養殖場が歴代級被害600億ウォン=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

8月22日、慶尚南道統営で高水温で死亡したクロソイなどの養殖魚類[写真 慶尚南道魚類養殖協会]

韓国南東部の慶南(キョンナム)地域の海水が異常高温で魚類、アワビ、ホヤなどが斃死(へいし)し、約600億ウォン(約66億円)の被害額が発生した。慶尚南道は62日ぶりに高水温特報を解除した。



慶南近海の表層水温は8月末~9月初め30度まで上昇した。漁民が「高温になった海水がホヤをゆでている」と表現するほどだった。


被害規模は歴代最大を記録した。統営市(トンヨンシ)・巨済市(コジェシ)・固城郡(コソングン)・南海郡(ナムヘグン)・河東郡(ハドングン)・昌原市(チャンウォンシ)など慶南6つの市郡で魚類2700万匹をはじめアワビやホヤ、赤貝の養殖場で幅広く被害が出た。

養殖場数にすると計744カ所が被害に遭った。被害金額は昨年207億ウォンに比べると3倍近く増加した594億ウォンだ。慶南高水温特報は7月11日泗川(サチョン)・康津(カンジン)湾予備特報を皮切りに、8月2日鎮海(チンヘ)湾海域が注意報に引き上げられ、8月19日道内の全海域に警報が拡大してから特報解除まで計62日間続いた。

道庁は被害を最小化するために高水温対応装備を普及させ、養殖水産物災害保険への加入、魚類用免疫増強剤の支援など緊急対策を打ち出したが、類例のない高温海水現象には限界があった。これに伴い、先月には被害が深刻な養殖場278カ所に災難支援金109億ウォンが支給された。

慶南道水産政策課のソン・ジニョン課長は「亜熱帯性養殖品種の戦略育成、養殖品種の育種など慶尚南道次元の根本的な対策を用意する」と明らかにした。

今夏は慶南だけでなく慶北浦項(キョンブク・ポハン)・蔚珍(ウルチン)・盈徳(ヨンドク)、忠南泰安(チュンナム・テアン)などで養殖場での斃死被害が深刻だった。



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