洪明甫（ホン・ミョンボ）サッカー韓国代表監督（５５）選任過程の公正性をめぐる論争が続く中、大韓サッカー協会が国家代表戦力強化委員会の会議録を公開し、手続き上の正当性を繰り返し主張した。

サッカー協会は１日、「２０２４第１０次ＫＦＡ戦力強化委員会会議録」をメディアに公開した。手続き的な問題はないという点を知らせるために「会議録公開」カードまで取り出したのだ。サッカー協会が公開した第１０次会議録は１５ページ分量のＰＤＦファイルで、１７人の監督候補群を５人に絞る過程があった。

６月２１日に開かれたこの会議には当時の鄭海成（チョン・へソン）委員長とイ・ヨンジン委員、尹徳汝（ユン・ドクヨ）委員、尹晶煥（ユン・ジョンファン）委員（ズームで出席）、朴柱昊（パク・チュホ）委員、イ・ミヨン委員、高正云（コ・ジョンウン）委員、ソン・ミョンウォン委員、チョン・キョンジュン委員、イ・サンキ委員が出席した。パク・ソンベ委員は当時、個人の事情で辞意を明らかにして出席しなかった。今回公開された会議録によると、委員らはこの席で候補を５人に絞った。その後の過程は鄭委員長に委任することで委員の同意を得た。５人の監督候補の順位は決まっていなかった。


洪監督は外国人監督１人と共に最も多くの推薦を受けたことが明らかになった。委任を受けた鄭委員長が５人の候補を３人に絞り、２人の外国人候補を画像面接で先に検証した後、洪監督を最終交渉対象１位、外国人２人を２位、３位に決めた、というのがサッカー協会の説明だ。その後、関連内容を鄭夢奎（チョン・モンギュ）大韓サッカー協会長に報告した後、鄭委員長は６月末に一身上の事由で辞任した。

サッカー協会は「その後、李林生（イ・イムセン）技術総括理事が選任後続業務を引き受け、最終候補者３人と対面交渉面談を進め、最終的に１位となった洪監督に決定し、理事会に推薦した」と説明した。協会は「李理事は第１０次会議以降、鄭海成委員長が決定した最終候補者対象者を受け継ぎ、対面の面談を通じて確認および交渉業務を進めた。その後、洪監督の内定を発表し、理事会書面決議を経て最終選任発表をすることで選任手続きを遵守した」と明らかにした。

続いて「洪監督もその他の候補者と同じく戦力強化委会議で試合の映像を準備して分析（第９次会議）を進め、委員会期間に鄭海成委員長が実際に（洪監督が率いる）蔚山（ウルサン）ＨＤの試合を視察するなど事前に再検証した」と伝えた。この会議録は、先月３０日に開かれた１０月のＡマッチ代表メンバー発表記者会見で洪監督が「国会（９月２４日の懸案質疑）に行くと（戦力強化委員）全員同意の有無など私が聞いた話とやや異なる内容があった。協会が全体的に公開することを望む」と明らかにした翌日に公開された。一方、この問題に関する監査を進めてきた文化体育観光部は２日に中間結果を発表する予定だ。