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韓国、9月の輸出新記録…モルガンに見せつけるように半導体が好調

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

半導体

韓国経済の柱である半導体輸出の好調が続いている。このおかげで韓国の今年の年間輸出実績が過去最大を記録し、初めて日本を追い越す可能性が大きくなっている。

韓国関税庁と産業通商資源部によると、9月の輸出額は587億7000万ドルで前年同期より7.5%増加した。9月の輸出額は今年の月間実績のうち最大値で、これまでの9月の実績としては最も高い数値だ。先月の実績を操業日数で割った1日平均輸出額は29億4000万ドルで、過去の月間数値で最大となった。韓国の月間輸出額は昨年10月から先月まで12カ月連続でプラスの流れを継続した。

9月の半導体輸出は136億ドルで37.1%増加した。9月の記録としては過去最大だ。月間半導体輸出は昨年11月から11カ月連続で2桁の増加を示した。前方産業の好調傾向の影響とみられる。


米証券会社モルガン・スタンレーは9月15日に「冬が近づく」という題名の報告書を出し、サムスン電子の目標株価を10万5000ウォンから7万6000ウォンに、SKハイニックスの目標株価を26万ウォンから12万ウォンに引き下げている。来年からAIサーバー用メモリー半導体である広帯域メモリー(HBM)の供給過剰とともにスマートフォンとパソコン需要減少にともなう汎用DRAMとNAND型フラッシュなどの需要萎縮を理由に挙げた。しかし9月まで半導体輸出好調が続き、モルガン・スタンレーの懸念は間違いだったか時期尚早だったと産業通商資源部は分析する。

韓国貿易協会のチャン・サンシク動向分析室長は「半導体輸出動力は少なくとも年末まで持続する見通し。半導体を含むITを基盤に自動車と船舶、医薬品、バイオヘルス、化粧品などが輸出を主導するだろう」と予想した。ただチャン室長は「中国の供給過剰に直面した鉄鋼とともに原油価格下落の影響で石油化学、石油製品の輸出減少傾向は当分続くものとみられる」とした。

9月の輸出額を輸出相手国別にみると、1位の中国への輸出が117億ドルで前年同期より6.3%増加し今年に入って最高となった。米国への輸出は104億ドルで3.4%増加し9月として最大となった。

韓国の輸出は今年年間基準で過去最大となる7000億ドルを達成する可能性が大きくなっている。今年新記録を立てるならば年間輸出額が初めて日本を超える可能性がある。日本の年間輸出額は2021年に7560億ドルでピークとなり昨年は7173億ドルと下降線を示している。主力品目である石油や鉄鋼などの分野で停滞した影響だ。

産業通商資源部は今年の目標値を達成する上でのリスク要素として中東地域の地政学的不確実性と、この日から始まった米国東部港湾のストなどを挙げる。世界的投資銀行の一部では「10月からは韓国の輸出増加率が鈍化するだろう」という見通しも出ている。昨年10月から9月まで輸出プラスの流れは前年同期の振るわない実績にともなうベース効果が現れたもので、10月からはこのベース効果が消え輸出増加率が鈍化するかマイナスに転じるだろうという懸念だ。

9月の輸入額は521億2000万ドルで前年同期より2.2%上昇するのにとどまった。原油価格等エネルギー価格下落で輸入額が減った影響が大きい。その結果貿易収支は66億6000万ドルの黒字となった。昨年6月から16カ月連続の黒字だ。対中国だけで見るとIT輸出好調の影響で7カ月ぶりに5億ドルの黒字に転換した。



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