石破総裁が公言した「秋の総選挙」は彼の初めての関門だ。西野教授は「石破氏の当選は自民党の立場では総選挙を念頭に置いたもの」と説明した。決選投票まで進んだ高市早苗経済安全保障相と石破氏を巡って自民党が秤にかけた「基準」が今後の選挙勝利という意味だ。政治資金スキャンダルで不安定な自民党の執権基盤を安定化させるためには、総選挙での勝利が不可欠だが、石破氏を「選挙の顔」に選んだのはこのような意味が根底にあるということだ。
李元徳教授は「高市氏が当選して韓日関係に傷がつき、韓米日連携に亀裂が入る場合、ロシア・中国・北朝鮮に対処できないという視線が石破当選に影響を与えた」と分析した。