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18年間潜伏したヒズボラ首長ナスララ師、イスラエル首相の国連演説を見ている時に攻撃受けた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

28日、イスラエル国防軍が「ハッサン・ナスララ除去に参加した戦闘機」というテロップと共に公開したF-15I戦闘機8機の様子。[写真 イスラエル国防軍テレグラムチャンネル 映像キャプチャー]

レバノンの武装組織ヒズボラを34年間率いていた「ヒズボラの顔であり頭脳」ハッサン・ナスララ師(64)の死はイスラエル情報戦の勝利だと外信が報じた。



ニューヨーク・タイムズ(NYT)やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJなどによると、イスラエル空軍第69飛行大隊所属戦闘機は28日(現地時間)、レバノン・ベイルートの地下18メートルにあるヒズボラの指揮本部で会議中だったナスララ師を除去するために2000ポンド(907キログラム)級BLU-109など爆弾約100発を数分間にわたって投下した。NYTは衛星写真や映像を分析した結果、高さ7階建てマンションの建物が少なくとも4軒破壊されたと伝えた。現場から数百メートル離れた所でも建物6軒が倒壊して人命被害が発生した。BLU-109は厚さ2メートルのコンクリート壁も突き抜けることができる超大型バンカーバスターだ。第69飛行大隊は2007年のシリア核施設を爆撃した「オーチャード作戦」を遂行した部隊だ。


外信は今回の作戦がヒズボラ指揮部の動きを正確に把握して会合場所を精密に打撃した点でイスラエル情報網の威力を見せつけたと評した。ナスララ師は2006年から死亡直前までイスラエルの暗殺企図に備えて公開席上に姿を表わしたことがなかった。AFP通信によると、ナスララ師はヒズボラの自主運営ラジオと衛星テレビを通じてのみメッセージを出していた。無線呼出器(ポケットベル)、無線機(ウォーキートーキー)の爆発が相次いだ19日、イスラエルに対して「相応の対応をする」という警告が彼の最後の公開メッセージだった。

イスラエル国防軍のナダブ・ショシャニ報道官はナスララ師死亡直後の記者会見で、イスラエルがナスララ師と他の指揮官の会合事実をリアルタイムで把握していたと明らかにした。極度の警戒状況の中でもこのような情報を入手したことに対して、ロイター通信はイスラエル情報部員がヒズボラ内部に深く浸透していたことを示唆すると伝えた。同メディアは、イスラエルの安全保障に精通した消息筋を引用して「20年間、イスラエルがヒズボラの情報活動に集中してきた」とし「指揮部を含めて、これだという時期に首長を攻撃できるほど」と報じた。

NYTによると、イスラエルは2006年に34日間続いたヒズボラとの交戦で、情報収集の失敗によって決定的な勝利を収めることができなかった後、情報力を大幅に強化した。イスラエル国防軍のシギント(信号情報)担当8200部隊は先端サイバー装備を導入してヒズボラの携帯電話など通信手段を盗聴し、入手した情報を迅速に伝達するように戦闘部隊との協議チャンネルを構築した。また、イスラエル国防軍はドローンや諜報衛星を動員して持続的にヒズボラの動きを監視していた。イスラエルはレバノンに秘密要員を投じて情報を収集したりもした。

強化されたイスラエルの情報力はヒズボラに大きな打撃を与えた。イスラエル国防軍はヒズボラ指揮部を標的とした空爆で、最近では軍最高司令官のフアド・シュクル氏ら核心指揮官9人中8人を除去した。

英国日刊テレグラフはイスラエル当局者を引用し、イスラエルのネタニヤフ首相が28日、ニューヨークで国連総会演説をする前にナスララ師除去作戦を承認し、ナスララ師はネタニヤフ氏の演説を見ているときに殺害されたと推定されると報じた。この当局者は、ネタニヤフ氏の国連演説は、ナスララ師にとって、イスラエル国防軍が首相が海外にいる時、果敢な攻撃を行わないだろうと信じさせるための「注意分散用計画」だったと話した。

ナスララ師に続くヒズボラの首長には彼の従兄弟にあたるハシェム・サフィエディン氏(60)やヒスボラ副指導者ナイム・カッセム氏(71)らの名前が挙がっている。アルジャジーラはサフィエディン氏が有力だと伝えた。



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