米国が利下げを本格化し、金をはじめと銀や銅などの金属原材料価格が一斉に上昇し始めた。これら金属は人工知能(AI)や電気自動車など新産業にも多く使われるため今後価格がさらに上がると分析される。
◇金先物価格がまた最高値
23日のニューヨーク商品取引所で12月渡し金先物価格は前営業日比0.23%上がった1オンス当たり2652.50ドルで取引を終えた。終値基準では過去最高値だ。
金価格が本格的に上昇したのは米国の利下げ時点からだ。19日に米連邦準備制度理事会(FRB)が0.5%の利下げを発表すると、金先物相場は終値基準で2営業日連続過去最高値を塗り替えた。その後22日に前営業日より小幅の下落で引けたが、この日再び最高額を更新した。翌日の取引でも金先物価格は上昇を継続し取引時間中には一時2660ドルを超えた。
◇金とともに上がる銀と銅…利下げ後に上昇傾向大きく
金価格だけではない。代表的な非鉄金属の銀と銅の価格も連日上昇傾向を見せている。23日の銀価格も1オンス当たり31.085ドルを記録し、1月1日の24.05ドルから29.2%上昇した。FRBが0.5%の利下げを断行した19日には前営業日より2.4%上がった。
産業材として多く使われる銅も景気低迷懸念にもかかわらず上昇した。銅先物価格は23日に1ポンド当たり4.344ドルで取引を終えた。これは2月に記録した今年の最安値3.655ドルから18.9%の上昇だ。金・銀と同じくFRBが利下げを断行した19日から上昇傾向が大きくなった。
◇ドル・国債利回り下がる金・銀・銅に資金シフト
最近金・銀・銅価格が上昇するのは米国の利下げにともなう世界的な資金移動の影響が最も大きい。金のような貴金属は同じく安全資産として扱われる米国債利回りやドル相場と反対に動く傾向がある。最近のFRBの利下げにより米国債利回りが下落しドル相場が下がるとここに投資した資金が金のような別の安全資産に移動して価格を押し上げた。
銀と銅は金価格が高騰して価格がともに上がったケースだ。金のような非鉄金属である銀と銅の価格が先に上がればその後価格差を埋め上昇する傾向がある。銀と銅は金と違い産業材で需要も高い。ここに最近イスラエルとヒズボラの衝突激化で中東地域の情勢が不安になっている点もこれら貴金属価格を刺激した。経済不確実性が大きくなれば安全資産としてこれら原材料の価値も高まる。
◇「AIなど新産業に打撃…核心金属備蓄しなければ」
問題は産業で活用度が高いこれら金属価格が上がれば今後企業の費用負担が大きくなる点だ。特に懸念と違い米国の景気低迷ないし鈍化がこないという事実が確認されればこれら金属の需要はさらに爆発する可能性がある。
梨花(イファ)女子大学経済学科の石秉勲(ソク・ビョンフン)教授は「米国の利下げで金属価格が上がり、銀と銅を使う電気自動車と再生可能エネルギー、AI設備などの産業が打撃を受ける可能性が大きい。これらの資源をあらかじめ備蓄する方式でコスト削減努力が必要だ」と指摘した。
◇金先物価格がまた最高値
23日のニューヨーク商品取引所で12月渡し金先物価格は前営業日比0.23%上がった1オンス当たり2652.50ドルで取引を終えた。終値基準では過去最高値だ。
金価格が本格的に上昇したのは米国の利下げ時点からだ。19日に米連邦準備制度理事会(FRB)が0.5%の利下げを発表すると、金先物相場は終値基準で2営業日連続過去最高値を塗り替えた。その後22日に前営業日より小幅の下落で引けたが、この日再び最高額を更新した。翌日の取引でも金先物価格は上昇を継続し取引時間中には一時2660ドルを超えた。
◇金とともに上がる銀と銅…利下げ後に上昇傾向大きく
金価格だけではない。代表的な非鉄金属の銀と銅の価格も連日上昇傾向を見せている。23日の銀価格も1オンス当たり31.085ドルを記録し、1月1日の24.05ドルから29.2%上昇した。FRBが0.5%の利下げを断行した19日には前営業日より2.4%上がった。
産業材として多く使われる銅も景気低迷懸念にもかかわらず上昇した。銅先物価格は23日に1ポンド当たり4.344ドルで取引を終えた。これは2月に記録した今年の最安値3.655ドルから18.9%の上昇だ。金・銀と同じくFRBが利下げを断行した19日から上昇傾向が大きくなった。
◇ドル・国債利回り下がる金・銀・銅に資金シフト
最近金・銀・銅価格が上昇するのは米国の利下げにともなう世界的な資金移動の影響が最も大きい。金のような貴金属は同じく安全資産として扱われる米国債利回りやドル相場と反対に動く傾向がある。最近のFRBの利下げにより米国債利回りが下落しドル相場が下がるとここに投資した資金が金のような別の安全資産に移動して価格を押し上げた。
銀と銅は金価格が高騰して価格がともに上がったケースだ。金のような非鉄金属である銀と銅の価格が先に上がればその後価格差を埋め上昇する傾向がある。銀と銅は金と違い産業材で需要も高い。ここに最近イスラエルとヒズボラの衝突激化で中東地域の情勢が不安になっている点もこれら貴金属価格を刺激した。経済不確実性が大きくなれば安全資産としてこれら原材料の価値も高まる。
◇「AIなど新産業に打撃…核心金属備蓄しなければ」
問題は産業で活用度が高いこれら金属価格が上がれば今後企業の費用負担が大きくなる点だ。特に懸念と違い米国の景気低迷ないし鈍化がこないという事実が確認されればこれら金属の需要はさらに爆発する可能性がある。
梨花(イファ)女子大学経済学科の石秉勲(ソク・ビョンフン)教授は「米国の利下げで金属価格が上がり、銀と銅を使う電気自動車と再生可能エネルギー、AI設備などの産業が打撃を受ける可能性が大きい。これらの資源をあらかじめ備蓄する方式でコスト削減努力が必要だ」と指摘した。
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