民間宇宙企業スペースＸの最高経営者（ＣＥＯ）のイーロン・マスク氏が「２年以内に５台の無人宇宙船を火星に発射する計画」と述べた。マスク氏は政府の官僚主義が米国を窒息させているとし、バイデン現政権を批判してカマラ・ハリス副大統領の執権について「懸念される」と述べた。

２２日（現地時間）、マスク氏はＳＮＳに「（無人宇宙船が）いずれも安全に着陸すれば、４年後に有人任務が可能」とし、「もし問題が発生すれば、有人探査は２年延期される」と述べた。また、「着陸が成功するかどうかに関係なくスペースＸは火星に行く宇宙船の数を幾何級数的に増やすだろう」とし「宇宙旅行者になりたいすべての人が火星に行けるようにしたい」と述べた。

マスク氏は「火星人類移住」を目標に宇宙船試験飛行を行ってきた。核戦争、スーパーウイルスなど地球に住めない環境に備え、火星を開拓しなければならないということだ。現在の計算では、火星の表面に搭載物１トンを送るのに１０億ドル（約１４４２億円）がかかる。このため、発射費用を下げる技術が開発中だ。


マスク氏はこの日、火星プロジェクトと関連してバイデン大統領とハリス副大統領を同時に批判した。マスク氏は「私の現在の懸念事項の一つはスターシップ（無人宇宙船）プログラムが毎年増加する山のような政府官僚主義に窒息しているという点」と述べた。続けて「この官僚主義が民主党政府で拡大することが確実で心配」とし、「これは火星計画を破壊して人類を破滅させるだろう」と述べた。

マスク氏は２０２２年にトランプ前大統領と互いに公に非難し合ったが、バイデン政府と対立し、今はトランプ氏の支持者になった。マスク氏はバイデン政府が労働組合を備えた自動車企業フォードなどが生産する電気自動車に税制の追加恩恵を与え、民主党議員は億万長者税を導入しようとしていると批判した。