＜３＞ランド研究所、中国の海軍・商業造船報告書を発表

米ランド研究所が中国の上海と大連の代表的な海軍・商業造船所を共に運営する企業が２０００年１月１日から２０２３年１２月３１日に契約した実績を分析した後、両分野がどのように影響を及ぼし合ったかを説明した。

中国は２０００年に世界船舶建造量の４．７％を建造したが、２３年には５１．９％へと大幅に増えた。この時期に中国海軍も艦隊を増やした。その間、一部の専門家らは中国商業用造船が沈滞する場合、海軍軍艦の生産を通じてこれを補完していると主張してきたが、こうした主張は両分野が同時に拡大したことを説明できない。


相互補完的な面を主張する人たちは２０００年代初期の傾向を根拠としている。海軍艦船の生産が少ない時期に商業用造船が好況であり、その逆の場合もあった。こうした相互補完関係は２０１０年以降から変わったとみられる。中国の商船建造は２０１１年をピークに、その後の数年間は減少した。中国はバルク船の生産では世界的な優位を維持してきた。ところが海軍艦艇の生産は２０１０年以降に大きく増え、２０１４年をピークに先端軍艦の建造を目標に安定した生産水準を見せた。

以前に海軍・商業用船舶の建造を共にしていた上海と大連の造船所は現在０５２Ｄ型と０５５型駆逐艦など先端軍艦の生産に集中している。報告書は艦船の設計が複雑になるにつれ高い生産技術を必要とし、生産性中心の商業用船舶建造インフラを活用するのが難しくなったと分析した。

歴史的に中国海軍艦艇は単純であり、商業用造船技術で大量に建造することができた。しかし中国海軍が米海軍に匹敵する精巧なプラットホームに転換したことで、高度で専門化した専門造船所の必要性が高まった。こうした変化は中国の商業用船舶建造能力が依然として高いが、現代軍艦の技術需要増加によりこうした能力を海軍の生産に迅速に用途変更できる能力が制限される点を強調しているとみている。

チェ・ヒョンホ／ミリドム代表／軍事コラムニスト


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