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インテルの墜落は他人事ではない…サムスン半導体トップが狙うもの(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世界の主要半導体会社のうち設計と最先端製造工程を両方やるのはインテルとサムスン電子だけだ。よりによってこの2社で鳴る警告サイレンが最も大きい。「いま危機なのはインテルなのか、IDMそのものなのか」という質問が出ている背景だ。設計と製造を垂直系列化するIDMはうまくいかなければ隣の事業部の不振が野火のように燃え移る。設計・製造・セット(完成品)まですべて内在化した日本のIDMが2000年代に入りそのように没落した。インテルのファウンドリーで生産されたCPUチップが市場でエヌビディアやAMDなどTSMC製を使う競合会社に遅れをとり顧客がインテルのファウンドリーから目をそらし、インテルのCPU競争力まで足を引っ張られた。結局インテルは次世代CPU「ルナレイク」の生産を自社ファウンドリーではなくTSMCに任せた。

これまで世界で行っていた工事現場の請求書が舞い込む。4-6月期にインテルのファウンドリー(IFS)は売り上げ43億ドルに営業赤字28億ドルを記録した。昨年10-12月期の13億ドル、今年1-3月期の25億ドルを超え赤字幅は手が付けられないほど拡大している。

1980~90年代以降に世界の半導体産業界は設計・製造・後工程を分離する水平分業化に進んだ。世の中に必要な半導体は多様化するが、これを製造するための設備を備える費用は莫大になるからだ。当時ファブレスは大型ファブ(製造工場)を保有する会社が優位な立場で、これらの生産ラインが空いた時にやっと自分のチップを製造できた。1987年にモリス・チャン博士はこの点を狙って「他人のチップだけ作る会社」としてTSMCを設立し世界1位のファウンドリーに育てた。


サムスンとインテルはメモリーとCPUという確固とした成功神話を踏み台に領土をファウンドリーにまで広げる勝負をしてきた。しかしメモリーとCPU、ファウンドリーは互いに全く異なる属性を持っている事業だった。TSMC退社後にインテルのファウンドリー技術顧問を務めた楊光磊教授は「IDMがファウンドリーサービスをするには完全に違ったアイデンティティにならなければならない」と診断した。設計・製造・後工程が分かれてそれぞれの分野の研究開発に集中する現在の分業構造で、あらゆることをすべてやらなければならないIDMは不利だ。

◇「主力超格差」の時がIDM全盛期…サムスンも選択と集中悩む時

米国ではインテルの危機を「米国製半導体」の危機とみる。ブルームバーグは先月4日、「米国の半導体製造を復興させようとインテルに大きく賭けたバイデン政権の野心に満ちた政策はインテルの経営難により大きな挫折に出会った」と報道した。インテルは米CHIPS法のおかげで85億ドルの補助金と110億ドルの貸付を受けることにしたが、まだ実際の入金額はゼロだ。

カギは結局集中だ。過去にインテルのメモリー事業撤退が成功したのは、その後に集中したCPUがインテルの全盛期をもたらしたためだ。ある半導体業界関係者は「IDMがいろいろやっているように見えても競争力は主力分野で生じる。インテルのCPUとサムスンのDRAMが圧倒的性能と技術で市場を先導する時がIDMの全盛時代だった」と話した。インテルは売却や分社などすべての案をテーブルに載せ、年末まで人材の15%以上を削減する計画だ。すでに間食やフィットネスなどの社内福祉をすべて中断したという。

サムスン電子も動き始めた。5月に半導体部門の新たなトップとなった全永鉉(チョン・ヨンヒョン)副会長は先月、社内掲示板に「現在を免れようと問題を隠したり回避し、希望値と意志だけ反映された非現実的な計画を報告する文化が広がった」と指摘して組織文化大手術を予告した。


インテルの墜落は他人事ではない…サムスン半導体トップが狙うもの(1)

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