獒樹研究所内の飼育場の獒樹犬が記者を見てほえている。 キム・ジュンヒ記者
研究所によると、獒樹犬の目は金色でアーモンド形態をしていて、耳は逆三角形、毛は茶色だ。尻尾は巻き上がっている。性格は忠実で独立心・境界性が強く、番犬や警備犬、家畜保護犬の役割に忠実だという。
イ氏はこの日、4歳の獒樹犬の雌「コリョン」(説話の中のキム・ゲインの故郷の旧名)を連れて現在工事中の伴侶動物支援センター(獒樹伴侶ヌリ)周辺を散歩した。大学で伴侶動物について勉強した後、2013から研究所で勤務するイ氏は「基礎社会化訓練で人と親しくなる練習」とし「獒樹犬は警察犬のように『伏せ』『もってこい』など強圧的な訓練を嫌がる」と話した。
◆任実郡「国際的な伴侶動物都市を造成」
任実郡は先月29日、伴侶動物支援センターで「獒樹犬UN FAO品種登録」記念碑の除幕式を開いた。獒樹研究所運営委員会のシム・ジェソク会長は「獒樹犬の品種登録で獒樹の歴史性・アイデンティティが確保された」とし「任実郡が取り組む伴侶動物プロジェクトに獒樹犬が重要な役割をするだろう」と述べた。
任実郡は国内唯一の公共伴侶動物葬儀場の獒樹ペット追慕公園をはじめ▼伴侶動物支援センター▼伴侶動物特化農工団地▼世界名犬テーマランド▼伴侶動物キャンプ場などを連係した伴侶動物クラスターを造成中だ。2026年までに408億ウォン(約42億円)を投入して獒樹面獒樹里一帯24万平方メートルをペット産業・観光・教育拠点にすることにした。
また任実郡は全北民俗資料1号の獒樹義犬碑を国家有形文化財に昇格させ、ユネスコ世界遺産登録を進める方針だ。シム・ミン任実郡守は「任実を世界の飼い主が訪れる伴侶動物親和都市にする」と述べた。
◆家畜多様性情報システムとは
農村振興庁(庁長・曺載昊)は7月3日、「国内で保存・育種した家畜11畜種32資源(品種・系統)を国際連合食糧農業機関(FAO)が運営する家畜多様性情報システム(DAD-IS)に新たに登録した」と明らかにした。家畜多様性情報システムは世界各国の固有家畜遺伝資源の保存・管理および活用を支援する国際システムで、現在199カ国の39畜種1万5188系統の情報が登録されている。
動物遺伝資源接近および利益共有(ABS)のための全地球的情報共有体系として重要な役割を担う。FAO食料農業遺伝資源委員会(CGRFA)は各国の国家調整官に該当国の品種情報を更新できる権限を付与し、管理させている。韓国は国立畜産科学院長が国家調整官として登録資源の募集、審議会の開催など新規資源登録業務を担当している。
1000年前の高麗犬を復元…「伴侶動物のメッカ」任実の夢、獒樹犬=韓国(1)
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