7日にソウルの聖水洞で開かれたムシンサ・ビューティーフェスタに入場者が列を作って待っている。イ・ウリム記者
韓国の輸出の根幹を支えてきた軽工業輸出が化粧品と食品を主軸に回復している。過去に軽工業は衣類、靴、バッグが中心の労働集約的低付加価値産業だったが、最近では韓国コンテンツで武装した高付加価値産業に変貌している。いわゆる「軽工業2.0時代」が開かれたという評価だ。
韓国貿易協会によると上半期に化粧品など軽工業輸出額は950億8600万ドルで、前年比2.6%増加した。上半期基準で輸出統計集計を始めた1977年以降で過去最大だ。コロナ禍収束で全般的に輸出が回復した2022年の944億3800万ドルから2年ぶりに記録を塗り換えた。
半導体などIT製品は上半期に42.7%増の691億7700万ドルを記録したが、2022年の790億8500万ドルの記録は超えられなかった。農産物など一次産品はむしろ昨年上半期より8.7%減少した。これに伴い、軽工業が輸出で占める割合も2022年の26.9%から今年は28.4%に拡大した。同じ期間にIT製品の割合は22.6%から20.6%に減った。
韓国の産業は大きく、加工されていない原料形態の「一次産品」と加工された製品である「工業製品」に分かれる。工業製品はさらに重量により「軽工業製品」と「重化学製品」に分類される。軽工業製品には化粧品、食品、繊維など比較的軽い生産品が、重化学製品には自動車、船舶、IT製品など金属・機械類や化学類などが含まれる。半導体も重化学に属する。軽工業は1959年に米国にセーター300枚を輸出したのをはじめ、80年代まで韓国の主力輸出品目となっていたが、1973年の重化学工業育成計画を基点に付加価値が高い重化学製品が韓国の経済成長を主導した。
最近回復している「軽工業2.0」は80年代以前とは様相が大きく異なる。韓国コンテンツに代表される「ソフトパワー」と製造業者開発生産(ODM)技術の発展などが結合し新たな高付加価値産業として生まれ変わっているためだ。大企業と中堅企業中心の重化学製品と違い、軽工業は中小企業が主軸になっている点も特徴的だ。
「これが韓国化粧品だって」外国人が列を作る…クールになる「軽工業2.0」(2)
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