マスターキーを利用して泥酔した中国人観光客の客室に侵入し、性的暴行犯罪を犯した３０代のホテル職員に懲役１０年が求刑された。

​済州（チェジュ）地検は今日（５日）、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反（住居侵入準強姦）の疑いで拘束起訴されたＡ氏（３９）に対して、済州地裁刑事第２部（裁判長・ホン・ウンピョ部長判事）の審理で開かれた公判で、Ａ氏に懲役１０年を言い渡してほしいと求めた。

​検察は「被害者はあまりにも苦しく、韓国に大きく失望したという」とし「事件が国内と中国に報じられ、済州の国際的なイメージが失墜するなど罪が非常に重く、観光客が宿泊業に対する不安を持たせた」と求刑の理由を説明した。


Ａ氏は６月１４日午前４時、済州市のあるホテルでマスターキーを利用して中国人女性観光客Ｂさんが泊まっていた客室に入り、Ｂさんに性的暴行を加えた疑いで裁判にかけられた。Ｂさんは当時、酒に酔って抵抗できない状態だったという。

Ａ氏の犯行は同日朝、気がついたＢさんが性的暴行を受けたという事実を中国人一行に知らせ、知人が警察に通報して発覚した。　

​Ａ氏の弁護人は「本人も重い罪を犯したことをよく知っており、一生贖罪する気持ちで生きるという」として「同種前歴がなく、反省する点などを参酌してほしい」と話した。Ａ氏も「深く反省している。被害者だけでなく、事件がニュースなどに出て済州道のイメージを悪くした点を反省している。申し訳ない」と述べた。