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30日、公正委はイ・ヘインと大韓スケート連盟の双方に「審議申請を棄却する」と通知した。
公正委は29日、ソウル松坡区(ソンパグ)オリンピック(五輪)会館で再審議を開き、イ・ヘインと連盟側の言い分を聞いてこのように判断した。
イ・ヘインは「後輩選手Aとは恋人関係だったのでセクハラではない」とし、連盟の3年資格停止懲戒が不当だとして再審を申請した。
イ・ヘイン側は、連盟がイ・ヘインと後輩選手Aが恋人関係だったということを認知できない状態で2人の間の身体接触を「強制わいせつ」と判断した懲戒は厳しすぎると主張した。
しかし公正委は被害選手の年齢など諸般の状況を考慮してイ・ヘインに下した連盟の懲戒が適切だと判断した。
公正委の棄却決定でイ・ヘインの「資格停止3年」の懲戒は確定した。
イ・ヘイン側は「セクハラの寃罪を晴らすために裁判所に懲戒効力停止仮処分を申請し、懲戒無効確認本案訴訟を提起する方向で考慮している」と明らかにした。
イ・ヘインは今年5月イタリア・ヴァレーゼで行われたフィギュア国家代表転地トレーニング期間、宿舎で飲酒をした事実が発覚した。その後、連盟による調査の過程でイ・ヘインが飲酒の他に後輩選手Aに性的行為を行っていたことが明らかになった。
連盟は自己調査を経てイ・ヘインに3年資格停止の重懲戒を下し、未成年者選手Aには異性選手の宿舎を訪問したことは強化訓練規定違反だと判断してけん責処分にした。
その後、イ・ヘインは自身とAが恋人関係だったことを説明するSNSなどを証拠として出して後輩セクハラ容疑に対して積極的に反論した。
イ・ヘインは「連盟の調査段階では交際の事実を明らかにすることができず、(性的行為は)恋人の間で可能なちょっとしたいたずらや愛情表現だと思った」として悔しさを吐露した。
イ・ヘインは公正委再審議に出席しながらも「フィギュア選手ではなく、一人の人間としてセクハラ犯という寃罪を晴らしたい」とし「国家代表転地トレーニング期間に飲酒と恋愛をしたことは反省する。一生悔いていく」と頭を下げた。
公正委は飲酒と不法撮影容疑などを受けたフィギュア選手Bに対しても連盟の1年資格停止懲戒を確定した。
連盟はBが転地トレーニング期間中にイ・ヘインと宿舎で酒を飲み、イ・ヘインの性的不快感を誘発する不法撮影を行ってAに見せたと懲戒理由を明らかにした。
Bは「誰にも該当の写真を見せたことがない」として懲戒の不当を主張し、イ・ヘインは公正委にBの処罰を望まないという内容の嘆願書を提出した。
あわせて転地トレーニング中の監督管理不行き届きなどで連盟の懲戒を受けた連盟職員Cさんも3カ月の資格停止処分がそのまま確定した。
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