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「文前大統領、ペンス氏に金正恩の核開発は防衛用と話す」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅前大統領と金正恩国務委員長は2018年4月27日の南北首脳会談の際に板門店の橋で30分にわたり散策と対話をした。[中央フォト]

文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が2017年6月の就任後初の訪米当時、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の核開発理由を「防衛的目的」と米側に説明したという証言が出てきた。トランプ政権初期に外交安保政策を総括したマクマスター元ホワイトハウス国家安全保障担当補佐官が27日に公開した回顧録で明らかにした内容だ。

3つ星将軍出身の彼は2017年2月から2018年3月までトランプ政権の2人目の国家安全保障担当補佐官を務めた。358ページの回顧録には「韓国」が101回、北朝鮮を示す時に使った「北」が80回、北朝鮮の公式名称である「DPRK」は9回登場する。また、当時の文大統領を示す「文(Moon)」は20回にわたり記述された。

◇「韓国は交渉、米国は非核化に傍点」


文大統領は2017年5月就任し、最初の韓米首脳会談は2017年6月30日に行われた。文大統領はトランプ氏と共同記者会見をした後、ペンス副大統領に「フセインやカダフィがそうしたように金正恩は防衛のために核が必要だと信じている」と話した。米国の対北朝鮮敵対視政策のためやむを得ず自衛的次元で核を開発するという北朝鮮の既存の論理を事実上そのまま繰り返したのと同様だった。ペンス氏は文大統領に「すでに北朝鮮はソウルを狙う在来式砲兵器を保有しているがなぜ核が必要だろうか」と問い返し、「われわれは金正恩が『積極的目的』で武器を使う可能性に対して考慮しなければならない」と述べた。

2017年は北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射など高強度挑発を継続した時期だ。南北と米国の対話局面は2018年に入ってから作られ始めた。文大統領が米国を相手に金委員長の核開発が「自衛権次元」という形で事実上擁護したのは、金委員長に直接会う前だった。

マクマスター氏は初めての首脳会談から韓米が対北朝鮮政策方向をめぐり溝を見せたと伝えた。彼は「両国共同声明を作成する過程で韓国側は持続的に北朝鮮との交渉見通しを強調する表現を固守した。これに対し(ホワイトハウス安全保障チームは)非核化が金正恩に最善の利益である点を説得するため制裁履行を強調すべきと主張した」とした。


「文前大統領、ペンス氏に金正恩の核開発は防衛用と話す」(2)

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