イスラエルのハレビ総参謀長ら軍首脳部が25日(現地時間)、テルアビブの基地で作戦を指揮している。 [イスラエル国防省]
海外の報道などに基づいて再構成すると、イスラエルの25日(現地時間)のヒズボラ先制打撃はこうした構造で進行されたと推定できる。これをめぐり、北朝鮮のミサイル脅威に対応するための韓国軍の「キルチェーン(Kill Chain)」が稼働する様相をあらかじめ見せたという評価が出ている。米国と連携して相手の攻撃兆候を把握し、自衛的対応という名分を確保するなど、有事の際、韓国が「教範」と見なす点が少なくないということだ。
◆「ヒズボラのロケット50%をあらかじめ阻止」…イスラエル、先制攻撃の効果を主張
ロイター通信、ニューヨークタイムズ(NYT)など海外メディアによると、イスラエルの攻撃はこの日午前4時30分に戦闘機およそ100機が出撃して始まった。
これに先立ちイスラエルは数日かけて関連諜報・情報を集めた。イスラエルの関係者らは海外メディアに「テルアビブにあるモサドと8200部隊など情報機関をヒズボラが目標にする可能性があるということを蓄積された情報で把握していた」と説明した。そのために盗聴やヒューミント(人間情報)などが動員された可能性があるとみられる。
実際に打撃したのは具体的な動きが進行中という点を確認したためとみられる。「ヒズボラのミサイルの動きを感知した直後に打撃を実行した」というのが、イスラエル関係者の説明だ。衛星撮影などで発射台の物理的な移動を確認したとみられる。またイスラエル側はヒズボラのミサイルが午前5時にテルアビブの方向に発射されるよう設定されているという事実も把握した。ハッキングなどを含めて多様な情報収集手段を動員したという推定が可能だ。
その前後にイスラエル側は米国と緊密に状況を共有した。実際、打撃は発射設定時刻の15分前の午前4時45分に行われたが、これに先立ち米国とイスラエルの間でヒズボラの攻撃が差し迫ったという明白な兆候があるという意見の一致があったという意味と解釈できる。
イスラエルのガラント国防相は「先制攻撃のおかげでイスラエル北部を狙ったロケットの50%以上、または3分の2ほどが発射されなかった」と述べた。
◆「明白な使用兆候」前提の韓国「キルチェーン」と類似
これは韓国のキルチェーン運用原理とも似ている。国防部の「2022国防白書」では、キルチェーンについて「北の核・ミサイル関連指揮・発射・支援体系、移動式発射台など核心標的を迅速・正確に探知し、使用の兆候が明白な場合、発射前に除去する攻撃体系」と紹介している。事実上の先制打撃概念だ。
ここには「発射の左側(Left of Launch)」のような非物理的な攻撃概念も含まれたりする。サイバー攻撃、電磁パルス(EMP)などでかく乱して北朝鮮のミサイル発射自体を阻止したり他の場所に落下させたりする方式だ。
イスラエルの先制打撃からも分かるように、核心は「明白な攻撃の兆候」の捕捉だ。軍当局が「425事業」などで韓国軍独自の偵察衛星を打ち上げながら今後30分以内の間隔で北朝鮮地域をのぞくという目標を立てたのも、こうしたな脈絡からだ。
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