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西側に向かった台風10号、日本全国が緊張…韓半島への影響は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

千里眼2A号衛星で見た台風10号 気象庁提供

台風10号が当初の予測より西側に移動したことで、日本の西部と東部を相次いで通過すると予想される。韓国は沖に台風特別警報が発令されるなど、間接的な影響を受けるとみられる。

気象庁は「台風10号は26日午前9時現在、鹿児島南東側約580キロ付近の海上を時速24キロの速度で北西に進んでいる」と明らかにした。最大風速は秒速32メートル、中心気圧は975hPa(ヘクトパスカル)で、強度が「中」レベルの台風だ。

台風10号は北上しながらさらに勢力を強めるとみられる。


日本に接近する27日午前には最大風速が秒速47メートルの「非常に強い」勢力の台風になると予想される。

当初、台風10号は北に直進し、大阪近隣に上陸すると予測されていた。しかし台風が予想より西側に進んでことで、九州など日本の西側地域まで台風の直接影響圏に入る見込みだ。

気象庁のコン・サンミン予報分析官は「台風の北上速度が遅れ、予想より西側に進んでいる」とし「北太平洋高気圧が強まり、台風自体の回転による西進成分が強まっているため」と説明した。

これを受け、台風10号はゆっくりと西北西に進んでから東側に方向を変え、29日午前に鹿児島近隣に上陸すると予想される。その後、北東にゆっくりと内陸を通過しながら日本の東部まで到達する見通しだ。事実上、日本の多くの地域が台風の影響を受けるということだ

これを受け、日本では最大400ミリの豪雨のほか、強風が吹くとみられる。日本気象庁は強風と土砂崩れ、低地帯浸水、河川氾濫、高波に注意するよう呼びかけた。

◆沖に台風特別警報の可能性 「海岸の事故に注意」

韓半島(朝鮮半島)の場合、台風の直接的な影響を受ける可能性は現在のところ低い。ただ、沖を中心に台風特別警報が発令される可能性が高い。

台風の中心は29日午前に済州(チェジュ)から420キロの距離に接近し、30日午前1時ごろには釜山(プサン)から340キロの距離に接近する見込みだ。この時、台風の影響で南側と東側の海や済州沖では波の高さが最高4メートルになると予想される。

気象庁は「東海岸と南海岸、済州の海岸には大波による高波が砂浜に強く押し寄せたり、海岩や防波堤を越えたりするところがあるため、海岸付近の事故などに注意してほしい」と呼びかけた。

台風は暑さにも影響を及ぼす可能性がある。台風が日本列島を通過する時期には東風が強まり、首都圏など西側を中心に気温が上がると予想される。台風が通過した後には冷たい空気が入り込み、暑さが一時的に和らぐ見込みだ。

コン分析官は「28日から30日までは東風が強まって西側を中心に気温が上昇し、台風が通過した後は北風が流入して気温が一時緩和される」とし「9月初めにはまた西風が吹いて湿った空気が流入し、気温が上がるとみられる」と伝えた。



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