数年間の闘病の末、１８日（現地時間）に死亡したフランスの有名俳優アラン・ドロンさんが、自身が生前暮らして臨終を迎えたフランス中部ドゥシーの私有地に埋葬されるようだとフランス・アンフォなどが２０日、報じた。

現地メディアによると、ドロンさんは病気が悪化する前、ドゥシーにある私有地内の礼拝堂に埋葬してほしいという意向を公開的に明らかにした。生前、ドロンさんは数年かけて私有地内の礼拝堂周辺に一緒に暮らしてきた伴侶犬数十匹を埋葬してきた。伴侶犬と一緒に埋葬してほしいというのがドロンさんのもう一つの遺言だった。


ドロンさんは１９７１年女優ミレーユ・ダルクとドゥシーに初めて定着した。ドロンさんは１９８０年代にスイスに少しの間移住したこともあるが１９８７年オランダ人モデルのロザリー・ファン・ブレーメンと出会い、再びドゥシ‐に戻ってきた。


フランスでは、私有地での埋葬は特定の条件に限って許可されている。まず埋葬地が都市地域の外部でなければならず、住居地から少なくとも３５メートル以上離れていなければならない。また、遺体埋葬に伴う水質汚染の危険がないという専門家の意見書も必要だ。

何よりも自治体長の承認を得なければならないが、ドロンさんの場合、生前ドロンさんの要請に自治体長は「原則的同意」意見を出した。ドロンさんの具体的な葬儀手続きや日程などは近く確定するものとみられる。

傑出した容貌と演技力、カリスマで、フランスを越えて世界的な映画俳優として活動してきたドロンさんは２０１９年に脳卒中で倒れた後、闘病生活をしてきた。

ドロンさんの息子は今年初め、メディアに対してドロンさんがリンパ球がんであるＢ細胞リンパ種の診断を受けたと明らかにしたことがある。ドロンさんは面倒を見ていた日本人同居人と子女間不和説、自身の健康状態を巡る子女の間の告訴戦に巻き込まれて心が休まらない晩年を送り、８８歳で亡くなった。