卓越した演説家として知られるオバマ元米国大統領がイリノイ州シカゴで開かれる民主党党大会2日目の20日、ハリス副大統領の援護射撃に出る。
イリノイ州上院議員、連邦上院議員出身でシカゴが政治的基盤であるオバマ氏は、民主党の大統領候補であるハリス副大統領と、副大統領候補であるミネソタ州のワルツ知事を支持すべき理由と11月5日の大統領選挙投票日までの11週間に民主党の前に置かれた課題を提示する役割を担うと予想される。オバマ氏は少なくとも3カ月間かけて準備してきた演説を通じハリス氏に「恩返し」をするだろうと彼の側近がニューヨーク・タイムズに話した。
今回の演説を契機にオバマ氏とハリス氏の格別な政治的関係が話題になっている。先月20日にバイデン大統領の大統領選撤退の知らせを聞いたハリス氏はその日のうちに親しい人物100人以上と電話したが、夫をはじめとする家族が最初と2番目で、その次の3番目か4番目がオバマ氏だったとニューヨーク・タイムズが伝えた。その後オバマ氏はハリス氏のランニングメイト選定を含んだ政治的メッセージと人選過程に核心的な助言をしてきたという。
◇ハリス氏が3~4番目に候補引き継ぎ伝えたのがオバマ氏
2人の縁は20年前に遡る。2004年にカリフォルニア州サンフランシスコで開かれた当時上院議員だったオバマ氏の選挙資金募金行事をサンフランシスコ検事長だったハリス氏が助けた。その後2人は白人が主流を掌握する米政界で互いに慰安と意志になる共通点を発見し急速に近づいたという。2人は同じ黒人政治家である点以外にも、混血家庭出身で両親の離婚後に母親の下で成長期を過ごし、法学を勉強した後に政界に入門した点など似た背景を持つ。
ハリス氏は2008年の大統領選挙を控えて行われた民主党の党内選挙でヒラリー・クリントン元国務長官優勢論が強かった時も当時中央政治舞台では無名に近かったオバマ氏の側に立った。オバマ氏がクリントン氏を押さえて民主党の大統領候補となった後、共和党のマケイン大統領候補まで破って大統領に就任すると、ハリス氏はカリフォルニア州司法長官選挙に出馬した。当時ハリス氏の選挙を助けたブライアン・ブロコ氏は「ハリス氏を照らすオバマ氏の後光があった」と同紙に話した。大統領だったオバマ氏はハリス氏を「とても賢い」と自慢し、側近にハリス氏の能力と強さを称賛したりしたという。
2013年に当時のオバマ大統領がカリフォルニアで開かれたハリス氏の選挙資金募金行事でハリス氏を褒め称え「彼女は立派で献身的であり強靭だ。また、この国で最もハンサムな州司法長官でもある」と見た目を評価して非難されたこともあった。議論が大きくなるとオバマ氏はハリス氏に謝罪したが、ハリス氏は当時のオバマ氏の発言に怒らずやり過ごしたという。ハリス氏の法務長官在任当時に補佐官だったギル・デュラン氏は「ハリス氏はオバマ氏が友人をほめようと努力する人ということを明確にした」と当時を振り返った。
◇「オバマ氏、主要な節目ごとにハリス氏を全幅支持」
その後も2人は時々電話をして食事をともにしながら政治的同志関係を続けてきた。オバマ氏はハリス氏が2016年に連邦上院議員選挙に出馬した際に支持を表明し、2020年の大統領選挙でハリス氏がバイデン大統領のランニングメイトに指名された時も全面的な支持のメッセージを出した。
現在ハリス氏を近くで補佐する側近の中にはいわゆる「チーム・オバマ」の人たちも多い。2008年の大統領選挙時にオバマ夫人のミッシェル氏の大衆イメージ構築とリスク管理を務めたステファニー・カッター氏は1年前からハリス氏の仕事を手伝っている。ハリス陣営の核心関係者もオバマ氏の選挙をサポートしたベテランを中心に構成された。オバマ氏が戦った2回の大統領選挙で首席戦略家として活動したデービッド・プルーフ氏が戦略担当首席顧問として合流し、オバマ陣営で草の根組織戦略家として活動したミッチ・スチュワート氏は激戦州を担当する首席顧問だ。世論調査を担当したデービス・バインダー氏もハリス陣営で世論調査と戦略企画を担当している。
20年にわたり政治的同志として協力してきた2人はこれからもう一度「初めて」の記録に挑戦する。米国史上初の黒人大統領と記録されたオバマ氏に続き、初の女性・黒人・アジア系大統領に挑戦状を出したハリス氏にオバマ氏は友軍役を自認している。ハリス氏が11月の大統領選挙で勝利する場合、オバマ氏は自身の8年の在任経験とノウハウを伝授し、水面下でハリス氏の国政運営に力を与えるだろうとの見通しが出ている。
イリノイ州上院議員、連邦上院議員出身でシカゴが政治的基盤であるオバマ氏は、民主党の大統領候補であるハリス副大統領と、副大統領候補であるミネソタ州のワルツ知事を支持すべき理由と11月5日の大統領選挙投票日までの11週間に民主党の前に置かれた課題を提示する役割を担うと予想される。オバマ氏は少なくとも3カ月間かけて準備してきた演説を通じハリス氏に「恩返し」をするだろうと彼の側近がニューヨーク・タイムズに話した。
今回の演説を契機にオバマ氏とハリス氏の格別な政治的関係が話題になっている。先月20日にバイデン大統領の大統領選撤退の知らせを聞いたハリス氏はその日のうちに親しい人物100人以上と電話したが、夫をはじめとする家族が最初と2番目で、その次の3番目か4番目がオバマ氏だったとニューヨーク・タイムズが伝えた。その後オバマ氏はハリス氏のランニングメイト選定を含んだ政治的メッセージと人選過程に核心的な助言をしてきたという。
◇ハリス氏が3~4番目に候補引き継ぎ伝えたのがオバマ氏
2人の縁は20年前に遡る。2004年にカリフォルニア州サンフランシスコで開かれた当時上院議員だったオバマ氏の選挙資金募金行事をサンフランシスコ検事長だったハリス氏が助けた。その後2人は白人が主流を掌握する米政界で互いに慰安と意志になる共通点を発見し急速に近づいたという。2人は同じ黒人政治家である点以外にも、混血家庭出身で両親の離婚後に母親の下で成長期を過ごし、法学を勉強した後に政界に入門した点など似た背景を持つ。
ハリス氏は2008年の大統領選挙を控えて行われた民主党の党内選挙でヒラリー・クリントン元国務長官優勢論が強かった時も当時中央政治舞台では無名に近かったオバマ氏の側に立った。オバマ氏がクリントン氏を押さえて民主党の大統領候補となった後、共和党のマケイン大統領候補まで破って大統領に就任すると、ハリス氏はカリフォルニア州司法長官選挙に出馬した。当時ハリス氏の選挙を助けたブライアン・ブロコ氏は「ハリス氏を照らすオバマ氏の後光があった」と同紙に話した。大統領だったオバマ氏はハリス氏を「とても賢い」と自慢し、側近にハリス氏の能力と強さを称賛したりしたという。
2013年に当時のオバマ大統領がカリフォルニアで開かれたハリス氏の選挙資金募金行事でハリス氏を褒め称え「彼女は立派で献身的であり強靭だ。また、この国で最もハンサムな州司法長官でもある」と見た目を評価して非難されたこともあった。議論が大きくなるとオバマ氏はハリス氏に謝罪したが、ハリス氏は当時のオバマ氏の発言に怒らずやり過ごしたという。ハリス氏の法務長官在任当時に補佐官だったギル・デュラン氏は「ハリス氏はオバマ氏が友人をほめようと努力する人ということを明確にした」と当時を振り返った。
◇「オバマ氏、主要な節目ごとにハリス氏を全幅支持」
その後も2人は時々電話をして食事をともにしながら政治的同志関係を続けてきた。オバマ氏はハリス氏が2016年に連邦上院議員選挙に出馬した際に支持を表明し、2020年の大統領選挙でハリス氏がバイデン大統領のランニングメイトに指名された時も全面的な支持のメッセージを出した。
現在ハリス氏を近くで補佐する側近の中にはいわゆる「チーム・オバマ」の人たちも多い。2008年の大統領選挙時にオバマ夫人のミッシェル氏の大衆イメージ構築とリスク管理を務めたステファニー・カッター氏は1年前からハリス氏の仕事を手伝っている。ハリス陣営の核心関係者もオバマ氏の選挙をサポートしたベテランを中心に構成された。オバマ氏が戦った2回の大統領選挙で首席戦略家として活動したデービッド・プルーフ氏が戦略担当首席顧問として合流し、オバマ陣営で草の根組織戦略家として活動したミッチ・スチュワート氏は激戦州を担当する首席顧問だ。世論調査を担当したデービス・バインダー氏もハリス陣営で世論調査と戦略企画を担当している。
20年にわたり政治的同志として協力してきた2人はこれからもう一度「初めて」の記録に挑戦する。米国史上初の黒人大統領と記録されたオバマ氏に続き、初の女性・黒人・アジア系大統領に挑戦状を出したハリス氏にオバマ氏は友軍役を自認している。ハリス氏が11月の大統領選挙で勝利する場合、オバマ氏は自身の8年の在任経験とノウハウを伝授し、水面下でハリス氏の国政運営に力を与えるだろうとの見通しが出ている。
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