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ロシアが占領するザポロジエ原発で火災…ウクライナはロシア領内に30キロ進軍

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウクライナとロシアの戦争が原発の安全性問題に広がっている。ロシア本土を急襲したウクライナがロシアのクルスク原発に向かって進撃中の中、ロシアが占領するウクライナのザポロジエ原発では火災が発生した。国際原子力機関(IAEA)は両国に核施設を危険に陥れかねない軍事行動を最大限自制するよう促した。

◇欧州最大の原発団地ザポロジエに火の手

ロイター通信とBBC、キーウ・インディペンデントなどは11日、ロシアが占領する欧州最大の原発団地であるウクライナのザポロジエ原発で火災が発生し、冷却塔のうち1基が損傷したと伝えた。ただ冷却塔で起きた火災は原発安全に影響を及ぼしておらず爆発などの可能性はないという。


今回の火災で放射能漏れはなかった。ザポロジエ原発6基はウクライナ戦争勃発直後の2022年9月に冷温停止状態に転換され稼動が中断された。

両国は火災の責任は相手方にあるとしている。ロシア国営原発企業ロスアトムは声明を通じ「11日午後8時20分と32分ごろザポロジエ原発の2基の冷却塔のうち1基がウクライナの攻撃型ドローンに直撃され内部で火災が発生した」とし、今回の火災原因はウクライナが犯した「核テロ」と主張した。

これに対しウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍がザポロジエ原発に火を付けたとし、「ロシアは必要な場合、ザポロジエ原発を破壊しウクライナに大規模核災害を与えられるという事実を暗示してウクライナを圧迫しようとするもの」と非難した。ザポロジエ原発があるエネルホダル近くのウクライナ当局者はロシア軍が冷却塔の中でバイク用タイヤを燃やして火災を起こしたと主張した。

今回の火災はウクライナがロシア領内に進入し6日にわたり地上戦を継続する中で発生した。ロシア国防省はこの日、「国境からそれぞれ25キロメートル、30キロメートル離れたトルピノとオブシュチ・コロデズでウクライナ軍機動隊の突破の試みを遮断した」と明らかにした。事実上ウクライナ軍がロシア領内に最大30キロメートル地点まで進入した事実を認めたのだ。

ウクライナ軍もクルスクの複数の村を占領したと主張している。ロシア領内に約3キロメートル入ったグエボではウクライナ軍が官公庁からロシア国旗を除去する様子が写真で公開された。スウェルドリコボとポロズの官公庁も占領したという。

ガーディアンなど外信はウクライナ軍が大規模原発のあるクルスク州のクルチャトフに向け進軍中だと伝えた。現在戦闘が起きているオブシュチ・コロデズからクルチャトフ原発までは50キロメートル以内だ。

BBCによると、ウクライナ軍の侵攻から敗退中のロシア軍はクルチャトフ原発近くに新たな防衛ラインを構築するなど原発防衛に万全を期している。国際原子力機関(IAEA)はクルチャトフ原発周辺で戦闘が拡大しているとしながら両国に「最大の自制力を発揮すべき」と促した。



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