「韓国のゴミメディアはねつ造資料を繰り返し出しながら狂乱している」。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が最近、水害による被害を受けた被災者に会い、「世の中のどこの国もこのような根拠のないねつ造をして膨らませることを繰り返すメディアを持つことはできない」とし、韓国メディアを激しく非難した。北朝鮮住民の接近が難しい韓国側の記事を最高指導者が列挙しながら反論するのは、水害による民心離反の可能性に対する焦燥感が表れているという分析が出ている。
朝鮮中央通信は10日、金正恩委員長が前日まで2日連続で平安北道義州郡(ウイジュグン)水害地域を訪れ、猛暑の中でテントの避難所で過ごす被災者を慰労したと報じた。金委員長は被害復旧期間に被災者を平壌(ピョンヤン)に連れていく計画も発表した。
金委員長のこの日の演説では韓国メディアに対する誹謗が目立った。金委員長は「被害地域の失踪者が1000人を超えるとか、救助中に直昇機(ヘリコプター)数機が墜落した事実が情報当局により把握されたとかというねつ造資料を繰り返し出している」とし「水害地域で人命被害者が発生する中、先月27日に平壌で戦勝節行事を開いた、という風説まで広めている」と述べた。
金委員長は2日にも、北朝鮮内の水害による人命被害規模が1000人を超えたという報道と救助ヘリコプターが墜落したという報道について「ねつ造された」とし、韓国メディアを「ゴミ」と誹謗した。
金委員長が韓国メディアの報道に繰り返し反論するのは異例だ。北朝鮮の住民は正常経路では韓国メディアの報道に接することができないが、金委員長が「ねつ造報道」内容まで説明したとみることができる。金委員長のこの日の演説は、北朝鮮住民が接する国内向けメディアの労働新聞に掲載された。それだけ北朝鮮が最近本格化した対北朝鮮ビラ、対北朝鮮拡声器放送などによる外部情報の流入に敏感に反応しているという傍証といえる。軍によると、拡声器を通じて北朝鮮外交官の脱北、爆発事故による北朝鮮軍の多数死亡などの情報が送出されている。経済難に水害までが重なり、民心離反に対する懸念も強まったとみられる。
梨花女子大の朴仁フィ(パク・インフィ)国際学部教授は「韓国から影響を受ける側面に対して金正恩委員長がいちいち反論して自ら立場を明らかにするのが国内政治的に役に立つと判断したとみられる」とし「これは最近、若者を中心に韓国のニュースなどコンテンツが広まっている現象も念頭に置いたものと解釈される」と話した。
一方、北朝鮮が10日から翌日未明まで汚物風船240個をまた飛ばし、10個ほどが京畿道(キョンギド)北部地域に落ちたと、合同参謀本部が11日明らかにした。成功率は5%程度だ。残りの風船は北朝鮮側の領土または非武装地帯(DMZ)に落下したとみられる。風が北側に吹く中でも風船を飛ばしたのは「風船vs拡声器」という構図で出口戦略を見いだせないまま南北が神経戦を続けている傍証とみられる。
韓国軍の合同参謀本部はこの日、「確認された風船の内容物は紙類・プラスチックボトルなどのゴミ」とし「現在まで分析した結果、安全に危害となる物質はない」と明らかにした。北朝鮮の汚物風船散布は5月28日以降、今回が11回目。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が最近、水害による被害を受けた被災者に会い、「世の中のどこの国もこのような根拠のないねつ造をして膨らませることを繰り返すメディアを持つことはできない」とし、韓国メディアを激しく非難した。北朝鮮住民の接近が難しい韓国側の記事を最高指導者が列挙しながら反論するのは、水害による民心離反の可能性に対する焦燥感が表れているという分析が出ている。
朝鮮中央通信は10日、金正恩委員長が前日まで2日連続で平安北道義州郡(ウイジュグン)水害地域を訪れ、猛暑の中でテントの避難所で過ごす被災者を慰労したと報じた。金委員長は被害復旧期間に被災者を平壌(ピョンヤン)に連れていく計画も発表した。
金委員長のこの日の演説では韓国メディアに対する誹謗が目立った。金委員長は「被害地域の失踪者が1000人を超えるとか、救助中に直昇機(ヘリコプター)数機が墜落した事実が情報当局により把握されたとかというねつ造資料を繰り返し出している」とし「水害地域で人命被害者が発生する中、先月27日に平壌で戦勝節行事を開いた、という風説まで広めている」と述べた。
金委員長は2日にも、北朝鮮内の水害による人命被害規模が1000人を超えたという報道と救助ヘリコプターが墜落したという報道について「ねつ造された」とし、韓国メディアを「ゴミ」と誹謗した。
金委員長が韓国メディアの報道に繰り返し反論するのは異例だ。北朝鮮の住民は正常経路では韓国メディアの報道に接することができないが、金委員長が「ねつ造報道」内容まで説明したとみることができる。金委員長のこの日の演説は、北朝鮮住民が接する国内向けメディアの労働新聞に掲載された。それだけ北朝鮮が最近本格化した対北朝鮮ビラ、対北朝鮮拡声器放送などによる外部情報の流入に敏感に反応しているという傍証といえる。軍によると、拡声器を通じて北朝鮮外交官の脱北、爆発事故による北朝鮮軍の多数死亡などの情報が送出されている。経済難に水害までが重なり、民心離反に対する懸念も強まったとみられる。
梨花女子大の朴仁フィ(パク・インフィ)国際学部教授は「韓国から影響を受ける側面に対して金正恩委員長がいちいち反論して自ら立場を明らかにするのが国内政治的に役に立つと判断したとみられる」とし「これは最近、若者を中心に韓国のニュースなどコンテンツが広まっている現象も念頭に置いたものと解釈される」と話した。
一方、北朝鮮が10日から翌日未明まで汚物風船240個をまた飛ばし、10個ほどが京畿道(キョンギド)北部地域に落ちたと、合同参謀本部が11日明らかにした。成功率は5%程度だ。残りの風船は北朝鮮側の領土または非武装地帯(DMZ)に落下したとみられる。風が北側に吹く中でも風船を飛ばしたのは「風船vs拡声器」という構図で出口戦略を見いだせないまま南北が神経戦を続けている傍証とみられる。
韓国軍の合同参謀本部はこの日、「確認された風船の内容物は紙類・プラスチックボトルなどのゴミ」とし「現在まで分析した結果、安全に危害となる物質はない」と明らかにした。北朝鮮の汚物風船散布は5月28日以降、今回が11回目。
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