２００７年に未成年者へのセクハラ事件で韓国バスケットボール界から永久除名されたパク・ミョンス元監督がパリ五輪で中国のバスケットボール代表チームでコーチとして活動していることがわかり議論を呼んでいる。

国際バスケットボール連盟（ＦＩＢＡ）が５日に発表したパリ五輪に出場する中国選手団の名簿にパク元監督が含まれていた。

２００４年のアテネ大会で韓国女子代表チームを率いたパク元監督は２００７年に不祥事により韓国バスケットボール界を追放された。


当時も韓国女子代表チームの指揮を取っていたパク元監督は、２００７年４月に米カリフォルニア州のホテルで自分の部屋に未成年者の選手を呼び２度にわたってセクハラ行為に及んだ容疑を受けた。

検察は同年６月にパク元監督を性暴行犯罪の処罰と被害者保護などに関する法律違反の容疑で拘束起訴した後、１年６月を求刑した。パク元監督は当時被害者と和解できていなかったが、裁判所は彼が酒に酔った状態であり、韓国バスケットボールに寄与した点があるなどの理由から懲役１０月、執行猶予２年を言い渡した。

実刑は免れたがその後パク元監督は韓国女子バスケットボールから永久除名された。２００７年に選手らを暴行したチン・ソンホ元監督に続き２人目の永久除名だった。

パク元監督が中国代表チーム入りしたのは今回が初めてではないとみられる。２０２２年のＦＩＢＡ女子バスケットボール・ワールドカップ・オーストラリア大会の最終予選をはじめ、昨年開かれた杭州アジア大会でも中国代表チームのベンチに座っていたことが確認された。