IOCは28日にホームページを通じ謝罪声明を発表し、「IOC会長は尹錫悦韓国大統領と通話した。開会式で韓国選手団を間違って表現したことに心から謝罪した」と伝えた。[ホームページ キャプチャー]
開会翌日の27日に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に謝罪の電話をかけた。開会式で韓国選手団が中継画面に写った際に「北朝鮮(Democratic People’s Republic of Korea)」と紹介したためだ。
バッハ会長は尹大統領に「弁解の余地がなく、IOC、パリ五輪組織委員会、放送関係者らすべての五輪関係者に代わり深く謝罪する」と述べた。
再発防止を約束したが同じミスが続いた。組織委公式SNSのメダリスト紹介で、フェンシング男子サーブル個人で金メダルを取ったオ・サンウクの名前を誤記した。英文の名前「Oh sanguk」を「Oh sangku」と表記し、韓国人がコメントで修正を要請すると訂正した。
30日に行われた卓球混合ダブルス公式記者会見でも騒動が起こった。組織委員会側の司会者は銀メダルを獲得した北朝鮮のリ・ジョンシクとキム・グミョンを紹介しながら「ノース・コリア」と話した。北朝鮮関係者は正式国名を使うよう求め、司会者はその後北朝鮮を「D.P.R.コリア」と呼んだ。北朝鮮は以前に開かれた国際大会でも「朝鮮民主主義人民共和国」という国名を使ってほしいと要請していた。
28日の男子バスケットボール予選では南スーダンの国歌の代わりにスーダンの国歌が流れた。南スーダンは長期にわたる内戦の末、2011年にスーダンから独立した国だ。南スーダン関係者は「極めて無礼なことで、気分が悪かった。われわれを尊重する姿を見せてほしい」と明らかにした。
国旗問題も頻繁に発生した。開会式では五輪旗の向きを逆さにして掲揚した。アーチェリー男子チームでも金メダルを取った韓国の太極旗はまともに掲揚したが、銀メダルを取ったフランス国旗より銅メダルのトルコ国旗が高く上げられた。女子平泳ぎ決勝ではアルゼンチン選手が入場する際に中国国旗が画面に表示された。
トライアスロンの競技は水質問題で1日延期された。今大会のトライアスロンのスイム競技はセーヌ川で開かれるが、26~28日にパリに雨が降りバクテリア数値が上がった。選手らは一度もセーヌ川で練習できないまま競技に出ることになった。
最悪の場合、水泳を除きバイクとランの競技だけ行うデュアスロンで行われる恐れもあり、選手らから不満が漏れたりもしたが、幸い31日に男女個人戦の競技が行われた。
この記事を読んで…