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<パリ五輪>結局涙を見せた韓国水泳の黄金世代…座り込んで泣いた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

李昊峻(左)と黄宣優がパリ五輪リレー800m決勝を終えた後取材エリアでのインタビューを終え座り込んでいる。コ・ボンジュン記者

李昊峻(イ・ホジュン、23)は結局涙を見せた。梁才勲(ヤン・ジェフン、26)はインタビューが終わると座り込んだ。黄宣優(ファン・ソヌ、22)は頭を抱え、金禹旻(キム・ウミン、23)はすぐに取材エリアから出られなかった。韓国水泳が初めて踏んだ五輪団体戦決勝で惜しくも脱落した黄金世代の競技場の裏の姿だった。

彼らは30日に行われたパリ五輪競泳男子リレー800m決勝で、7分07秒26で9カ国中6位を記録した。韓国水泳で初めて五輪の決勝舞台を踏んだが、競技序盤から下位圏に押され、結局これを克服できずメダル圏から遠ざかった。

20代前半で構成される彼らはいつからか「黄金世代」と呼ばれ始めた。黄金という言葉からわかるように黄宣優と金禹旻が先頭に立ち、李昊峻と梁才勲、そしてこの日予選を行った李有淵(イ・ユヨン、24)とキム・ヨンヒョン(20)まで優れた技量を持つ選手が国際大会で頭角を現わしこのような修飾語がついた。


黄金世代は昨年の杭州アジア大会で韓国水泳史上初めて団体戦で金メダルを獲得し、2月にドーハで開かれた世界選手権では銀メダルを取った。世界トップレベルの選手の一部が抜けていたとはいえ、これは明らかに歴史的な成果だった。

そのため今大会に向けた期待感はいつになく大きかった。金メダルではなくても表彰台には上がれるという希望がパリ五輪が近づくほどふくらんだ。しかし五輪の壁は高かった。金禹旻が体力配分のため自由型800mと1500mの競技を放棄し、自由型200mで準決勝で脱落という苦杯をなめた黄宣優も自由型100mをあきらめリレー800mにだけ専念したが、水泳大国との格差は明確だった。この日英国が6分59秒43で金メダル、米国が7分00秒78で銀メダル、オーストラリアが7分01秒98で銅メダルを取った。英国と韓国の記録の差は7.83秒だった。

競技後に会った黄金世代の表情はみんな暗かった。だれもが自分のミスだと自分を責める顔だった。黄宣優は「韓国新記録(7分01秒73)とも大きな開きのある記録が出てきた。五輪はやはり容易ではない。私たちみんな3年間熱心に準備したがこのような結果になった。準決勝脱落後にちょっと崩れた。チームメートとコーチ、ファンに申し訳ない気持ちだけだ。個人的には何が足りなかったのかを振り返る契機になった」と頭を下げた。金禹旻は「五輪だけを見て走ってきたが本当に残念だ。これまで準備してきた過程が思い起こされる」とした。

選手らが20分近くとどまった取材エリアの雰囲気は明るくなかった。李昊峻はインタビューの途中で感情がこみあげたのか、ついに涙を流してしまった。梁才勲と黄宣優はどっかりと座り込んでこの日の競技を振り返った。個人戦(自由型400m)で唯一銅メダルを取った金禹旻はチームメートを慰めるのに忙しかった。

今大会で記録が良くなく心で泣いていたという黄宣優は「うんざりだ」と話した。その上で「特に悪いところがないのでよりもどかしい。コンディションは悪くないのにスピードが出ない。ビデオを見ても分からない」としながら頭を抱え続けた。彼らはインタビューが終わった後もなかなか取材エリアを抜け出せなかった。これを見た取材陣もやはりすぐにはプレスルームに戻れなかった。

決勝は6位という成績に終わったが、韓国水泳は彼らに再び希望を見た。五輪史上初の団体戦決勝進出だけでも新しい1ページを開いたためだ。

金禹旻は「結果は残念だが過程が重要という。これから迫るメジャー大会とまた次のロサンゼルス五輪まで熱心に走って行きたい」と力を込めて話した。



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