韓国総合重工業大手のＨＤ現代が４－６月期の造船部門高付加価値船舶の売上急増に支えられて歴代最大となる四半期売上を記録した。ポスコホールディングスは鉄鋼事業の不振の影響で４－６月期の営業利益が昨年同期に比べて半分近く減った。

ＨＤ現代は４－６月期の連結基準で売上１７兆５５４９億ウォン（約１兆９４５３億円）、営業利益８７９９億ウォンを記録したと２５日、公示した。前年同期比で売上は１２．４％、営業利益は８６．２％増加した。造船部門の実績が改善され、電力機器および船舶維持・補修およびデジタルソリューション事業が成長した影響だ。

造船・海洋中間持株会社であるＨＤ韓国造船海洋の実績が大きく改善された。親環境二重燃料船舶など高付加価値船舶の売上が実績に本格的に反映されて売上は昨年同期比２１．３％増となる６兆６１５５億ウォンを記録した。営業利益は選別受注に伴う収益性改善と生産安定化を通した費用削減効果で前年同期比４２８．７％増となる３７６４億ウォンを記録、５四半期連続の黒字を達成した。今年すでに年間受注目標の１２０．５％（約２２兆４９５０億ウォン）を達成した状態だ。受注した船舶だけで１４４隻に達する。


ポスコホールディングスは連結基準で４－６月期の売上は１８兆５１００億ウォン、営業利益は７５２０億ウォンを記録したと明らかにした。売上は昨年同期比８％減少し、営業利益は４３．３％減った。鉄鋼部門の売上は昨年同期比９．９％減となる１５兆４４９０億ウォンを、営業利益は前年比５１．３％減となる４９７０億ウォンを記録した。世界的な景気鈍化で鉄鋼需要が減る状況で、中国発の低価格製品過剰まで重なったためだ。米国が鉄鋼関税障壁を高くしたことで中国製品が市場にあふれ、その直撃を受けた格好だ。