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北朝鮮の「汚物風船」、ソウル竜山の大統領室区域に落下

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

6月9日、ソウル蚕室(チャムシル)大橋付近隣で見つかった北朝鮮の汚物風船。[写真 韓国合同参謀本部]

北朝鮮の「汚物風船」が24日、ソウル竜山(ヨンサン)大統領室と国防部庁舎内に落ちた。北朝鮮が5月28日に汚物風船挑発を始めて以来、大統領室区域に落ちたのは今回が初めてだ。

大統領警護処はこの日、「合同参謀本部と協力して北朝鮮が浮かび上がらせた対南ゴミ風船をモニタリングしていたところ、竜山庁舎一帯に落下したゴミを識別した」とし、「化生放対応チームの調査結果、物体の危険性と汚染性がないことが確認され、回収した」と明らかにした。

大統領の業務空間に北朝鮮から送られた落下物が落ちただけに、大統領室の警備と保安に穴が開いたのではないかという指摘に対し、大統領室関係者は「竜山地域に移動する風船の場合、関係機関とリアルタイムで監視している」とし「風船にどのような物質が入っているのか分からないため、空中で処理することは難しい」と述べた。この関係者は「事案の深刻性を認知している」と述べた。


合同参謀本部は、汚物風船を空中で撃墜する場合、中身が空中に散らばって被害が大きくなる可能性があるため、撃墜の代わりに落下後に回収するマニュアルを維持している。合同参謀本部によると、北朝鮮は同日午前6~7時ごろから汚物風船を飛ばし始めた。

これを受け、申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は28日、東京で開かれる韓日米防衛相会議に先立ち、24日付で報じられた読売新聞とのインタビューで、「北朝鮮が(汚物風船浮揚のほかに)脱北民団体が対北朝鮮ビラを散布するため風船を飛ばす場所に銃撃や砲撃を加える可能性もあり、動向を注視している」と述べた。申長官は「北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は16日、韓国民間団体のビラ散布を非難する談話を通じて対応方式の変化を予告した」と明らかにした。これに先立って、金副部長は16日談話で「対北朝鮮ビラが追加で発見された」として「韓国の稚拙で汚い行動が続く場合、我々の対応方式に変化が避けられないだろう」と脅かした。

韓国軍は20日から前方地域で全面的に進められる対北朝鮮拡声器放送を4日間続けている。これに対応し、北朝鮮は最近再設置した対南拡声器を通じて「ジジジッ」という騒音を出す方式で対応している。軍関係者は「対北朝鮮放送を住民たちが聞くことができないようにする目的がある可能性が大きい」と話した。

607の宗教・市民社会団体で構成された「韓半島(朝鮮半島)平和行動」はこの日、記者会見を開き「国境地域での衝突の可能性を高める拡声器放送の全面再開決定を糾弾する」と明らかにした。また、対北朝鮮放送の中止を政府に促す内容の抗議書簡を、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と申源湜長官に送ることにした。



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