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舞台で転倒、どもって別の話まで…バイデン氏の大統領候補辞退を決定づけた5場面(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◇口調はどもり、的外れな応答…「大惨事」テレビ討論

先月27日アトランタCNNスタジオで開かれたバイデン氏とトランプ氏のテレビ討論は、バイデン氏にとっては「大惨事」だった。討論前、両側の勢いはきっ抗していた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)が2日前に分析した全国世論調査支持率平均は46%で同率だった。

バイデン氏は討論開始直後からおかしな気配を見せた。しっかりと聞き取れないほど言葉に力がなく、「ああ、うん」を連発して繰り返しどもった。国家負債に対するトランプ氏の質問に「メディケア(医療保険)を勝った」と的外れな回答をした。トランプ氏はこれを見逃さず「たった今、本人が何の話をしているのか分からないようだ。バイデンがメディケアを壊した」と受け返した。


討論直後に実施されたCNN世論調査で、トランプ氏がうまくやったという回答は67%で、バイデン氏(33%)を「ダブルスコア」で締め出した。4年前の2020年9月最初の討論直後、CNNが実施した世論調査ではバイデン氏がうまくやったという応答が60%であり、トランプ氏が28%だったことと比べると正反対の結果だ。その後、民主党内部からは候補交代論がせきを切ってあふれ出した。

◇拳を固く握ったトランプ写真「事実上選挙終わり」

釘を刺したのはトランプ暗殺未遂事件だ。トーマス・マシュー・クルックス(20)は13日午後6時12分ペンシルベニア・バトラの一工場建物の屋上でAR-15小銃の引き金を引いた。120メートル離れたところで遊説をしていたトランプに向かって弾丸が飛んで行った。

トランプが一瞬背を向けたときに、弾丸は彼の耳をかすめていった。トランプ支持者1人が亡くなって2人が重傷を負ったが、トランプ氏の命には別状はなかった。警護員が自身をかばって護送を試みようとしている中でもトランプ氏は聴衆に向かって「戦おう」と3回叫んだ。

耳から出血する中で、星条旗を背景にげんこつを固く握ったトランプ氏の写真はその後支持者に英雄イメージを植え付けた。共和党の一部では「選挙は事実上終わった」という雰囲気まで広がり、民主党内におけるバイデン下車論はさらに強まった。


舞台で転倒、どもって別の話まで…バイデン氏の大統領候補辞退を決定づけた5場面(1)

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