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バイデン氏、大統領選候補から電撃辞退「ハリス氏継承を全幅的支持」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

バイデン米大統領

米国のバイデン大統領が民主党大統領候補から辞退すると21日(現地時間)、発表した。バイデン大統領はこの日の声明で「残りの期間、大統領としての義務を全うすることに集中する」と明らかにした。

バイデン大統領は「2020年大統領選挙候補として私が下した初めての決定はカマラ・ハリスを副大統領に指名したことであり、それは私が下した最高の決定」としながら「今日、私はカマラが我が党の候補になることに対して全面的な支持と支援を表明する」と明らかにした。

ハリス副大統領の大統領候補職継承に対する支持意思を明らかにしたものだ。バイデン大統領は続いて「民主党員の皆さん、これからは我々が力を合わせてトランプに勝たなければならない時だ」として「やってみようではないか」と話した。


米国前・現職大統領が正面対立する大統領選挙を3カ月余り控えて発生したトランプ前大統領暗殺未遂事件に続いて現職大統領の候補職辞退で大統領選挙政局が揺れ動いている。

バイデン大統領は今年3月の民主党予備選で過半以上の代議員を確保して事実上大統領候補に確定した。民主党は8月19~22日シカゴで全党大会を開いてバイデン大統領を党候補として公式選出する予定だった。

しかし各種世論調査でトランプ前大統領との支持率格差をなかなか埋めることができなかったバイデン大統領は、先月27日ジョージア州アトランタでCNNの主催で行われたテレビ討論で「高齢リスク」を露呈させて惨敗した。その後、民主党内外からは「候補交替論」が強まったが、バイデン大統領は大統領選挙完走意思を明らかにしていた。だが、11日北大西洋条約機構(NATO)首脳会議記者会見でも失言が続くなど、候補として引き続き選挙戦をたたかうことに対する不安を払拭させることができなかった。

反面、競争候補であるトランプ氏は13日ペンシルベニア遊説会場での狙撃事件以降、支持層を一層結集させた。共和党は18日ミルウォーキーで開かれた全党大会でトランプ氏を大統領候補に公式選出した。

バイデン大統領に代わる民主党候補としては、彼の支持を受けたハリス副大統領が真っ先に挙げられている。カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏、運輸省長官のピート・ブティジェッジ氏、ミシガン州知事のグレッチェン・ホイットマー氏、イリノイ州知事のJ・B・プリツカー氏らの名前も上がってきた。オバマ元大統領の夫人であるミシェル・オバマ氏の出馬についても関心を集めてきたが、ミシェル氏は数回にわたり「大統領選挙への出馬には関心がない」と明らかにしてきた。

この日バイデン氏が辞退の意思を明らかにすると、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「バイデン大統領が民主党同僚からの強い圧迫の中に執権第2期に向けた選挙運動をあきらめた」とし「トランプ前大統領のホワイトハウス復帰を阻む新候補を探す努力の中で大統領選挙構図がひっくり返った」と指摘。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)も「バイデン大統領が高齢と能力に対する懸念の中で再選キャンペーンを終わらせた」と伝えながら「50年にわたる彼の政治経歴に上限線を置くことであり、『米国史上最も記念碑的な政治的崩壊(collapse)』のうちのひとつ」と評価した。



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