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銃に撃たれたトランプ氏が別人に?…「死から生還すれば数秒で変わることも」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

トランプ前米大統領

米国のトランプ前大統領の家族と側近が、トランプ氏が銃撃事件を経た後「別人になった」と16日(現地時間)、伝えた。何事にも攻撃的だった性向が暗殺未遂事件を体験した後に変わったという説明だ。これに対して米現地メディアは「トランプのように、死ぬかもしれない経験をした人は数秒後に価値観と態度が完全に変わる場合もある」(政治専門メディア「ザ・ヒル(The Hill)」)とう専門家の分析を紹介した。銃撃事件がトランプ氏の派閥式政治スタイルまで変化させるのか注目を集めている。



トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニアはこの日米国メディア「アクシオス(Axios)」が主催した対談で「父は銃撃事件後、変わった」とし「父の変化は続くものとみられる」と話した。続いて「父は強くなければならないときは強く、『ファイター(戦う人)』である点は変わらないが、必要な時には穏健な立場を取るために最善を尽くすだろう」と付け加えた。


実際にトランプ氏が銃撃事件後に最初の言論インタビューで出したメッセージは「統合」だった。あわせてトランプ氏は共和党全党大会最終日の18日に公開する候補受諾演説文も「統合のために完全に新しく書いた」とした。

これに関連し、トランプ・ジュニア氏は「本来父が準備した演説文はもっと強烈だったが、銃撃事件以降、原稿内容に多くの変化があった」と伝えた。当初、バイデン大統領の非難に焦点を合わせて支持層を刺激しようとしていた演説内容を統合メッセージに修正したという意味だと解釈される。

共和党下院議員のマリア・エルバイラ・サラザー氏もこの日外信に「トランプ前大統領の側近によると、トランプは神が自身にもう一度(人生の)機会を与えたと信じている」とし「人が変わったという」と話した。

実際、15~16日米ウィスコンシン州ミルウォーキー共和党全党大会に登場したトランプの表情は自信満々だった普段とは違い、温和で以前とは異なって見えるという評価が出ていた。15日全党大会に出席した牧師が演壇で祈る間、終始トランプ氏が両目を閉じて祈る姿が目撃された。親トランプ志向の前フォックスニュースキャスターのタッカー・カールソン氏は「トランプの変化は本物かもしない。顔に銃が当たれば人は変わる」と話した。

アクシオスは「トランプは全党大会演者が今回の銃撃事件に対する怒り発言を自制するように自身の補佐陣に指示した」とし「以前まで自分のやり方、語調、メッセージをなかなか変えようとしなかったトランプの変化」と評した。

米国の政治学者シャディ・ハミド氏はこの日、ワシントン・ポスト(WP)に「トランプの心が変わったからといって、彼の政策が明確に変わることはないだろうが、このような変化は彼が再執権する場合、以前に比べて権威主義がやや和らいだ方法で統治することを示唆しているかもしれない」という内容のコメントを寄せた。

米政治学者オースティン・サラト氏もザ・ヒルに掲載された寄稿文で「死の淵から戻ってきた人々は、深く、そして持続的に変化するという相当な根拠がある」とした。サラト氏は米国の著名な精神科医師であるブルース・グレインス博士の過去の説明を引用して「そのような経験はわずか数秒後にもその人の態度や価値観、信念と行動を完全に変えることができる」と伝えた。続いて「このような変化は時間が過ぎてもあまり変わらない」とし「一般的に以前よりも人情深く、思いやりある人間に変える」ともした。

サラト氏はトランプ氏が統合を叫び、米国社会が統合に対して話す機会ができたのは肯定的と話した。その一方で、「トランプが事件以降、統合を叫ぶのは、中道層を引き込み、基盤を広げるための政治的計算かもしれない」とも指摘した。

サラト氏は「トランプの統合の叫びは本心なのか、あるいは政治的下心か」という疑問を投じた後、「彼が再執権するために今回の機会を利用しようとしているのか、あるいは心から変わったのかは今後見守らなくてはならない」と話した。



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