テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）がトランプ前大統領の銃撃事件に関連し、トランプに対する支持の意志を公表した後、テスラ株価が上昇した。

１５日（現地時間）、ニューヨーク証券市場でテスラ株価は前営業日比１．７８％上昇して２５２．６４ドルで取引を終えた。

この日午前には一時２６５．５８ドル（６．９９％↑）まで上昇した。


テスラ株価は１１日、ロボ（無人）タクシー事業公開日程が従来予告した８月から１０月に延期になったとメディアから報じられた後、８．４％急落して翌日２．９９％反騰した。

１０日まで１１営業日連続で続伸していたが下げに転じ、その後再び上昇した。この日テスラ株価が上昇したのは、先週末トランプ氏の銃撃事件直後にマスク氏がトランプ氏への強力な支持を表明した影響だという分析だ。

マスク氏は１３日、トランプ氏の遊説現場で銃撃事件が発生した後、Ｘ（旧ツイッター）を通じて「私はトランプ（前）大統領を全面的に支持し、はやい快癒を願っている」と明らかにした。

また、銃撃直後に拳を固く握って突き上げたトランプ氏の写真をシェアして「米国にこれほどタフな候補がいたのはセオドア・ルーズベルトが最後だった」とし、彼をルーズベルト元大統領と比較して賛辞を送った。

金融専門メディア「ＭａｒｋｅｔＷａｔｃｈ（マーケットウォッチ）」は「テスラ株価が再び急騰したのは電気自動車（ＥＶ）の販売やロボタクシーに関連したものではない」とし、トランプ銃撃事件が影響を及ぼしたと判断した。

続いて「マスクのトランプ支持は最近の一連の事件によりトランプ当選の可能性が大きくなった中で出てきた」とし、マスク氏のこのような動きが、トランプ氏の再執権時にＥＶ市場が萎縮する可能性があるという投資家の懸念を一部払拭させることができると指摘した。

トランプ氏はこれまでバイデン大統領のＥＶ転換政策を強く批判した。また、自身が当選したらＥＶ税額控除などの支援を廃止すると明らかにしていた。

だが、１２日マスク氏がトランプ側政治活動団体「Ａｍｅｒｉｃａ　ＰＡＣ」に相当な金額を寄付したというブルームバーグ通信の報道が登場したことに続き、マスク氏がトランプ氏に対する支持意志を明らかにしてトランプ当選がテスラにかえって好材料になるという期待が大きくなったとみられる。